ロサンゼルスに航空宇宙の新名所が誕生!大韓航空のジャンボ機展示に注目、11月13日開館

博物館
大韓航空ギャラリー内の747‐400型機 ©Samuel Oschin Air and Space Center

大韓航空ギャラリー内の747‐400型機 ©Samuel Oschin Air and Space Center

航空ファンにとって、ロサンゼルスは何度訪れても新たな発見がある街です。筆者はロサンゼルス国際空港(LAX)を中心とする地域を、世界有数の航空取材拠点として一目置いています。世界各国の航空会社が乗り入れるLAXに加え、撮影場所や博物館で宇宙開発の歴史に触れられる施設が集まっているからです。

そんなロサンゼルスに、航空ファン必見の新名所が誕生します。カリフォルニア・サイエンス・センター内に、2026年11月13日、「サミュエル・オシン航空宇宙センター」が開館します。

カリフォルニアサイエンスセンターの外観 ©California Science Center

大韓航空の747が航空展示の主役に

航空ファンにとって最大の注目は「大韓航空アビエーション・ギャラリー」です。大韓航空は2023年、施設整備に2500万ドル(約38.7億円)の寄付を発表しました。

展示の中心となるのは、同社が運航していた1993年製造のボーイング747-400(HL7489)の機首から約21メートルの前部胴体です。「747エクスペリエンス」と名付けられた展示では、操縦室やメインデッキ、アッパーデッキの前部を見学でき、ジャンボジェットの巨大さを体感できます。専用シアターではロサンゼルスからソウルまでの模擬飛行も楽しめます。

ボーイング747は長距離大量輸送時代を切り開いた旅客機であり、大韓航空の国際線ネットワーク拡大にも貢献しました。その実機が米国の科学教育施設で第二の人生を歩むことになります。

ギャラリーには約20機の航空機が展示される計画で、デ・ハビランド ヴァンパイア T.35なども含まれます。さらに、揚力や推力といった飛行の原理を学ぶ体験型展示も設けられます。

注目したいのは、大韓航空が自社の宣伝施設ではなく、公共の科学教育施設を支援している点です。次世代の航空人材育成に航空会社が積極的に関与する姿勢は、日本の航空業界にとっても参考になるのではないでしょうか。

航空機展示の機体の数々 ©California Science Center

世界唯一、スペースシャトルを垂直展示

新施設のもう一つの目玉は、NASAのスペースシャトル「エンデバー」です。2012年に引退後の機体が747で輸送されLAXに到着し、市内の一般道路を移動して科学センターに運び込まれたことは大きな話題となりました。

今回は外部燃料タンクと固体ロケットブースターを組み合わせ、高さ約56メートルの打ち上げ姿勢で展示します。本物のスペースシャトルを完全な打ち上げ形態で公開する世界唯一の施設となります。

さらに宇宙ギャラリーでは、ロケットやスペースシャトルのエンジンなどを紹介し、航空から宇宙までの技術革新を学ぶことができます。

スペースシャトルエンデバーの垂直展示 ©California Science Center

LAXから訪れたい新たな航空名所

カリフォルニア・サイエンス・センターは、ロサンゼルス中心部のエクスポジション・パーク内にあり、LAXからも比較的アクセスしやすい場所です。一般入館は無料ですが、新施設では日時指定予約が導入される予定です。他にIMAXシアターでブルーエンゼルス3D映画の鑑賞は大人15ドル(約2300円)です。

航空機を単なる輸送手段ではなく、技術革新と人類の挑戦の歴史として伝える今回の施設。航空会社が科学教育を支え、実機を未来に残す取り組みは、大いに評価できます。筆者にとってロサンゼルスで訪れたい航空施設が、また一つ増えました。

 

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