世界の航空トップが新千歳に集結 「CAPAエアライン・リーダー・サミット・アジア」開催

航空業界
会場でスピーチするJALの鳥取CEO

会場でスピーチするJALの鳥取CEO ©CAPA

世界の航空会社や空港の経営トップが集まる「CAPAエアライン・リーダー・サミット&サステナビリティ・アワード・アジア2026」が10月1、2日の2日間、北海道・新千歳空港で開催されました。アジアを中心に世界各国から航空会社、空港、航空機メーカー、航空関連企業などの経営幹部が北海道に集結する、国内では珍しい規模の航空分野の国際会議となりました。

主催するCAPA-センター・フォー・アビエーションは、航空メディアであるアビエーションウィークネットワークの一員であり世界の主要都市を拠点とする航空業界の調査・分析機関です。世界の航空会社や空港の経営、路線ネットワーク、機材、市場動向などを分析するとともに、各地域で航空業界の経営層を集めたサミットを開催しています。

今回の北海道開催では、アジア太平洋地域の航空市場の将来、航空会社の経営戦略、ネットワーク拡大、空港の役割、さらには脱炭素をはじめとする持続可能性などが主要テーマとなりました。

パートナー企業が紹介されました ©CAPA

JAL鳥取社長、大韓航空の趙会長も参加

参加者名簿を見ると、このサミットが通常の航空関連イベントとは異なり、経営トップが直接集まる場であることが分かります。

日本からは、JALの鳥取三津子社長をはじめ、ANAホールディングスの保谷朋子代表取締役副社長執行役員、ジェットスター・ジャパンの田中将和社長、スプリング・ジャパンの浅見辰郎社長、ZIPAIR Tokyoの西尾真二COOが出席しています。

海外勢では、大韓航空の趙源泰会長兼CEO、タイ国際航空のチャイ・エアムシリCEO、香港エクスプレスのジャネット・マオCEO、マレーシア・アビエーション・グループのナサルディン・A・バカール社長兼グループCEOらが参加しました。

このほか、セブ・パシフィック、フィンエアー、エミレーツ航空、カンタス航空、ユナイテッド航空、エアアジアXなど各国の航空会社関係者も名を連ねています。特定の航空会社グループや航空連合に偏らず、フルサービスキャリアからLCCまで幅広く集まった点も特徴です。

JALはVRでのエアバスA350-1000を披露 ©CAPA

エアバス、ボーイング、ロールス・ロイスも

参加者は航空会社だけではありません。エアバス、ボーイング、ロールス・ロイスといった航空機・エンジンメーカーをはじめ、航空予約システムのセーバー、旅行検索サービスのスカイスキャナー、ウーバーなど、航空・旅行産業を取り巻く幅広い企業から関係者が参加しました。

空港関係では、開催地である北海道エアポートの山﨑正樹社長のほか、仁川国際空港公社、関西エアポート、オーストラリアのパース空港、カナダのバンクーバー空港などからも経営幹部が集まりました。 航空会社、空港、航空機メーカー、旅行テクノロジー、金融など、航空輸送を支える企業が一堂に集まるところにCAPAサミットの特徴があります。

アジア航空界を代表する企業・経営者を表彰

サミットでは「CAPAアジア・アビエーション・アワード・フォー・エクセレンス」の表彰も行われました。2026年の「アジア・エアライン・オブ・ザ・イヤー」にはキャセイパシフィック航空、「アジアLCC/ハイブリッド・エアライン・オブ・ザ・イヤー」にはベトジェットエアが選ばれました。

なかでも注目されたのが、「アジア・エアライン・エグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した大韓航空の趙源泰会長兼CEOです。大韓航空はアシアナ航空との統合が今年末に完結するタイミングであり、韓国航空業界のみならずアジアの航空市場を大きく変える再編となっています。その大規模な経営統合を率いる趙氏が北海道を訪れたことも、今回のサミットを象徴する出来事の一つでしょう。

空港部門では韓国の仁川国際空港が「アジア大型空港・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、マレーシアのペナン国際空港も中小規模空港部門で表彰されています。

北海道エアポートは北海道内で経営する7つのエアポートを紹介できる場に©CAPA

「新千歳で開催した」こと自体に意味

今回、世界の航空経営者が東京ではなく新千歳に集まったことには大きな意味があります。

航空会社が国際線の新規就航や増便を決定する際には、訪日需要だけでなく、就航地からどの程度の旅客を獲得できるかという双方向の需要、空港の受け入れ能力、観光地としての成長性などが重要になります。そして最終的な投資判断をするのは、今回参加したような航空会社の経営層です。

北海道エアポートからは山﨑正樹社長も参加しています。世界の航空会社トップを北海道に招き、実際に新千歳空港や北海道を見てもらうこと自体が、将来の国際線誘致につながる航空営業といえます。

新千歳空港としては、この冬スケジュールからエアカナダのバンクーバー線とユナイテッド航空のサンフランシスコ線が始まることから相応しい開催場所となりました。

CAPAサミットは、世界の航空業界の最新動向を議論する場であると同時に、北海道が世界の航空ネットワークの中で存在感を高める絶好の機会になったといえるでしょう。

CAPAの会議HP ⇒ https://aas26.capaevents.com/home

 

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