9月26日に羽田空港で行われた国内線就航航空会社6社による合同お見送りイベントへ取材に行きましたので、様子をお伝えします。
本イベントは、ANAエアポートサービス株式会社の永峯広基さん、和田莉英さんの発案で、5社に持ち掛けて実施されたもの。例年この時期は空の日イベントが行われますが、今年は中止。代わるイベントとして考え出されました。
台風12号が去り、晴れ間を期待したのですが当日は秋雨前線が停滞しており、あいにくの小雨振る天候の中でした。各社2名で合計12名のグランドスタッフが全6社の航空機を見送りました。
お見送りの便は以下の通り。
便名 行き先 定刻 機材 機番 乗客数(+幼児)搭乗率
・ANA245 福岡 09:00 787-8 JA825A
182+2 54%
・SNA33 長崎 09:40 737-800 JA805X 99+1 57%
・JAL909 沖縄 10:25 777-200 JA009D
307+8 82%
・SKY711 新千歳11:00 737-800 JA73NR
130+3 73%
・SFJ23 関西 12:05 A320
JA25MC 112+1 75%
・ADO23 新千歳12:50 767-300 JA601A 130+6 45%
後半になるとボーディングブリッジに向かって手を振り、到着便に対してお迎えができるなど予定にない動きもあって、余裕も出てきました。スターフライヤーは出発前の機長がコックピットから顔を出して打ち合わせに参加し、機内で搭乗客にお手振りの案内アナウンスを実施してくれると発言もありました。
打ち合わせに応えるスターフライヤーの機長
自走開始に際し、パイロットが白い手袋の手で振り返してくれるのも嬉しいひとこまです。最後のエアドゥ機へのお見送りは、サポート役の各社広報担当者なども加わり大人数で行うこともできました。
筆者は取材に関し、コロナ禍で大変な時にのんきにお手振りなどしている場合なのかと考えていました。それが、駐機場間はバス移動とはいえ4時間もの間、小雨の中を6便+αの航空機へ手を振り続けるスタッフの姿を見て、コロナ禍を何とか乗り越えて行けるのではないかと考えが変わりました。
最後に、どの社の機体の前でもない広い駐機場をバックに各社のスタッフへ感想を聞く場がありました。多くのスタッフが、今回のイベントに参加できた喜びを口にし、取材者と運営スタッフに対するねぎらいを話していたのが印象的でした。
こういう時期だからこそ「連帯の力は強い」と思えるいいイベントでした。