
デルタ航空100周年記念塗装機の尾翼 提供:デルタ航空
デルタ航空の歴史は、1925年3 月2日に 世界初の航空農薬散布会社であり、米国最大の民間航空機群を擁するハフ・ダランド・ダスターズが郵便物の輸送を開始したことに始まります。
創立100周年を記念し、デルタ航空は新たな機内安全ビデオ「100年の安全」を公開しました。このビデオは、航空の歴史と共に進化してきた安全手順を紹介し、乗客の関心を引くよう工夫されています。1920年代からのデルタ航空の歴史を振り返りながら、安全対策を説明。デルタ航空博物館の協力のもと、11の歴代ロゴや各時代の客室乗務員の制服を再現し、乗務員10名が出演しています。

100周年記念式典でのエアバスA321neo 提供:デルタ航空
グローバルブランド戦略担当マネージングディレクターのマヤ・デュークスは、「本ビデオは、デルタ航空の100年間の変遷を示しながら、安全が常に最優先であったことを伝えるもの」と述べている。安全ビデオは連邦航空局(FAA)との協力のもと制作され、緊急出口の位置、酸素マスクの使用法、緊急避難の対応など、重要な安全情報を含んでいます

デルタ航空1980年代のアトランタ空港でのL-1011-500 撮影:北島幸司
デルタ航空の客室乗務員は、お客様の安全を守るプロフェッショナルとして、アトランタ本社で7週間の厳格な訓練を受けます。訓練では、乱気流や医療緊急事態への対応、9種類の航空機の技術知識、16種類のドア操作方法を学び、FAAおよびTSAの基準を満たすための継続的なトレーニングも実施される。

1980年代トライスターに乗務する客室乗務員 撮影:北島幸司
機内サービス担当上級副社長のクリステン・マニオン・テイラーは、「飛行機は最も安全な交通手段であり、それは安全が航空業界の根幹にあるから」と強調しています。デルタ航空は全機165,000席以上のスクリーンで安全情報を配信し、乗客の理解を促進しています。

1980年代アトランタ空港でのボーイング727‐200 撮影:北島幸司
また、デルタ航空の制服はブランドアイデンティティの象徴であり、機内戦略担当マネージングディレクターのエクレム・ディンビログルは、「従業員の意見を取り入れた機能性と快適性を重視したデザイン」と説明します。「100年の安全」ビデオでは、時代ごとの制服の変遷も紹介され、デルタ航空の歴史と文化を伝えています。

1950年代の客室乗務員 提供:デルタ航空
デルタ航空は、安全を最優先とする企業文化を持ち、従業員は運航の遅延や停止を含め必要な安全措置を講じる権限を持つことを表明しています。従業員向けの安全トレーニングを充実させ、最高水準の安全基準を維持し続けることを使命としています。

100周年記念塗装のエアバスA350-900 提供:デルタ航空
この新たな安全ビデオを通じて、デルタ航空は100年にわたる安全への取り組みを振り返りながら、未来に向けた安全意識を高めることを目指しています。

100周年の機体ロゴ 提供:デルタ航空