ヤマト運輸はJALとの国内フレイター事業の開始を発表 ANAとも国際線は継続

航空業界

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©JAL
ヤマト運輸とJAL121日、国内線で持続的かつ強靭な物流網構築に向けてフレイター事業を開始すると共同発表しました。

開始の主旨は、モーダルシフトや長距離トラック運転手の雇用環境、災害時の輸送網確保など取組むべき課題は多くあり、今後の国内輸送網の整備が急務だったことがあげられます。ヤマト運輸が3機のエアバスA321ceoP2Fをリース導入し、20244月にジェットスターの手による運航開始を予定しています。

ヤマト運輸はANAとのあいだに国際線におけるパートナーシップの強化を2014年5月30日に発表し、国際線での協力を継続しています。現在でもラッピング機ボーイング767-381ERF(JA605F)はヤマト運輸のロゴを残し運航中です。 

競合2社と提携を行うヤマト運輸の広報部に聞いたところによると「ANAとのパートナーシップは沖縄を基地とする国際線事業で始めました。現在、フレイターは運休しており、旅客機の床下での貨物輸協力関係を継続しています」と今回JALとの提携のすみ分けを教えてくれました。

JALは自社ではA320を運航しておらず、ジェットスターに任せることになりました。ANAであればA320の自社機があり、運航開始はスムーズだったろうと思います。そのあたり、ANAは儲かる国際線事業に資源を集中しているように思えます。

更に昔は、1991JALがボーイング747で「JUST」で路線を開設。佐川運輸は2006年にA300-600Fで「ギャラクシーエアラインズ」を運航開始しましたが事業継続を断念しています。

今回は、機材が小さい28t搭載のA321でスタートということで、堅実な事業構想が読み取れます。JALは破綻を機に自社で貨物機を持つことのリスクを知りました。貨物旺盛ないま、国際はシルクウェイウエスト航空のエアラインチャーター活用でリスクヘッジができています。今、航空貨物業界は熱いです。

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