パリエアショーで見るエミレーツ航空A350-900の極上空間

パリエアショー2025会場内のA350-900

エミレーツ航空はエアバスA350型機の導入が世界のメジャーエアラインの中では遅れていただけに、世の中にある最新設備を全部盛りにしたようなこのA350型機は、エミレーツ航空の長距離路線だけでなく、更なる新規市場への就航も可能にします。この先、合計80機の同型機が世界中を飛び回ります。パリエアショー会場で見た6月受領のA6-EXHの機内を探索しました。

エコノミークラスは標準の3-3-3配列です

広々とした空間と洗練されたデザイン

機内は、UAEのシンボルツリーであるライトアップされたガーフ・ツリーや、エミレーツ航空の特徴であるブロンズとゴールドのインテリア、クリーム色のレザーと木目を組み合わせた落ち着いた色合いでデザインされており、ラグジュアリーな雰囲気を演出しています。

ギャレーエリアと洗面所が際立って広く、収納も改善されています。また、カスタマイズされたムード照明が設置されており、静かな機内空間でリラックスした時間を過ごせるよう設計されています。

最新鋭の機内エンターテイメント「ice」

エミレーツ航空のA350型機では、次世代の機内エンターテイメントシステム「ice」が導入されます。マイレージの「Skywards」ログインによるパーソナライゼーション機能があり、おすすめコンテンツやカスタマイズされた旅行プランの表示が可能です。

また、4Kおよび4K HDR対応のシネマティック・ディスプレイは、現在の3倍のコンテンツ容量を誇り、最高の画質を提供します。ブルーライトを軽減する「アイコンフォートモード」や、ビデオのクレジットやイントロをスキップする機能、ライブTVの強化、音量や明るさの簡素化されたコントロールなど、便利な新機能が充実しています。

高性能Wi-Fiと充電機能

エミレーツ航空A350は、ヴィアサットのGlobal Xpress (GX) 衛星ネットワークを活用した高性能な新世代アンテナを搭載しており、機内接続が大幅に改善されています。北極圏のフライトを含むすべての目的地で途切れないグローバル接続が可能です。

全席にノートパソコンの充電に十分な60ワットのUSB-C充電ポートと、個人用Bluetoothヘッドホンのペアリング機能が備わっています。

充実した座席とアメニティ

エミレーツ航空A350のクラス別座席構成は以下の通りです。

ビジネスクラス: 1-2-1配列で、32席です。メルセデスのSクラスから着想を得た「Sラウンジシート」と呼ばれる豪華な革張りのライフラットシートを採用しており、シートピッチは44インチ、シート幅は21インチです。各座席には20インチの4Kスクリーンが設置されています。ワイヤレス充電機能や無料のスナックディスプレイエリアが特徴です。

ビジネスクラスは偶数列がシートは窓に近いです

プレミアム・エコノミー: 2-3-2配列で、21席（リージョナル機）または28席（超長距離航空機）です。ヘッドレスト、レッグレスト、フットレストが6段階に調節可能で、シートピッチは39インチ、シート幅は19.5インチです。各座席には13.3インチの4Kスクリーンが設置されています。

プレミアムエコノミークラスは2-3-2配列です

エコノミークラス: 3-3-3配列で、259席（リージョナル機）または238席（超長距離航空機）です。エレガントなライトブルーのシートに豪華なブロンズカラーのテーブルとアームレストが特徴です。ヘッドレストが6段階に調節可能になり、シートピッチは31～32インチ、シート幅は18.4インチです。各座席には13.3インチの4Kスクリーンが設置されています。

全クラスの窓で新しいエアブレード・ブラインド（ガーフの木をモチーフにした電動ブラインド）が導入され、ふち取りもブロンズで加工されています。