Farnborough Airshow2018会場でのQatar A350-1000 A7-ANBの様子
カタール航空は2022年1月20日に英国高等裁判所の技術建設部門でのエアバスに対する法的手続きを通じて、深刻な安全上の懸念に対処するための迅速な聴聞会を求めたと翌21日発表しました。塗装劣化状態がエアバスA350に悪影響を及ぼし、これまでに21機のエアバスA350航空機を駐機させています。これは昨年12月20日に発表した同裁判所への提訴開始の第二報となります。
カタール航空は同時に2017年12月7日にエアバスに発注した50機のA321neoACF(エアバス・キャビン・フレックス)航空機の納入に関する完全に別個の63.5億ドル(約7千億円)の契約をエアバス側がキャンセルし対抗したことを発表しています。カタール航空は契約に基づくすべての義務を遵守していることを確認しており、エアバスがこの論争を拡大しエスカレートするという明白な決定を下したことは、遺憾と不満を表明しました。エアバスには、必要に応じて、欠陥の原因について十分な根本原因分析を実施するよう引き続き要請すると締めくくりました。
©Airbus エアバスがキャンセルしたA321neoACF
現在、カタール航空はA350-900を35機、A350-1000を19機保有しています。
A7-ALEは2015年10月、A7-ALTでも2017年11月の受領であり、今になっての発表にエバスも困惑している可能性があります。過去に前例のない法廷闘争であり、見守りたいと思います。