
在ドバイ日本国総領事館 今西淳総領事が見守る中で覚書に署名するJNTOドバイ事務所の小林大祐所長 (提供:エミレーツ航空)
インバウンド観光促進に向けて戦略的な協力を開始
エミレーツ航空と日本政府観光局(JNTO)は、2025年4月28日、日本と中東地域における観光振興の協力関係強化を目的とした覚書を締結しました。この覚書は、エミレーツ航空のオルハン・アッバース極東地区商業担当上級副社長と、JNTOドバイ事務所の小林大祐所長によって、エミレーツ航空の上級幹部および在ドバイ日本国総領事館 今西淳総領事が出席する中で締結されました。
今回の協定は、エミレーツ航空のグローバルネットワークとJNTOの観光誘致活動を活かし、特に中東地域からの訪日旅行者の増加を目指すものです。今後、両者は共同でのプロモーションやキャンペーンを展開し、旅行業界との連携を通じて日本の魅力発信を強化していきます。
両代表コメントから見える方向性
エミレーツ航空のアッバース上級副社長は、日本市場に対する継続的な投資と関与の重要性を強調し、今回の覚書がその姿勢を示すものであると述べています。また、同社のネットワークを活かして、より多くの中東地域の旅行者に日本の文化や観光の魅力を届けたいと語っています。
一方、JNTOドバイ事務所の小林所長は、エミレーツ航空の中東での影響力と輸送力に期待を寄せており、訪日旅行の促進にとって非常に心強いパートナーであるとしています。両者の協力によって、今後新たな旅行者層へのアプローチが可能になると見ています。
アウトバウンド促進への期待も
今回の覚書はインバウンド観光の促進を中心としたものですが、今後は日本旅行業協会(JATA)との連携により、日本からドバイをはじめとする中東・アフリカ方面への旅行、すなわちアウトバウンドの需要喚起にもつながることも期待されます。双方向の交流が生まれれば、日・UAE間の観光・経済関係もさらに強化されるでしょう。
今後の展望
エミレーツ航空は、日本の3空港(成田・関西・羽田)すべてに機内アップグレードしたエアバスA380とボーイング777-300ERを導入し、プレミアムエコノミーなど新たなサービスを展開しています。こうした取り組みにより、同社は旅行者にとっての選ばれる航空会社としての地位を高めるとともに、訪日促進の基盤を強化しています。
エミレーツ航空は20年以上にわたり日本とアラブ首長国連邦(UAE)を結ぶフライトを継続しており、今回の覚書をきっかけに、さらに密接なパートナーシップのもとで、観光交流の新たな可能性を切り拓いていくことが期待されます。
今回、エミレーツ航空はシャルジャ、フィリピン、モルディブ、英国、タイ、ウガンダ、ハンガリーの各政府観光局ないしは関連組織とも同日に覚書を締結しており、全世界での観光政策の強化を打ち出しています。リリースはこちら。