2017年ルブルジェで飛行するA380
2月14日付けで大きなニュースが飛び込んできました。
エアバスはA380型機最大のオペレーターのエミレーツが発注をA350に変更したことに合意したと発表しました。エアバスとエミレーツ両社のホームページで確認出来ます。
現在、109機のA380を運航するエミレーツは、受注残が53機あったのですが、これを14機に減らし総計123機を受領する予定です。A380機の39機キャンセル分はエアバスの新鋭機A350-900の30機とA330-900の40機に変更となります。
©Airbus A330-900
©Airbus A350-900
この結果は両社とっていい結果になるでしょう。新型機の導入の方がエアバスにとって23%の増収になることが機体価格から計算できます。エミレーツにとっても、A380より燃費が良く座席数の少ない機材は適合する目的地が増える事を意味します。
それでも、歴史的巨人機の終焉が近いのは残念です。エアバスはエミレーツへの引き渡しの終わる2021年にも生産が終わることを示しました。
エミレーツは、ボーイング787やエアバスA350を代表とする炭素繊維を多用した新世代機の発注が無かっただけに、顧客へのサービス向上には必然だったかも知れません。
エミレーツ航空が2017年11月に発表したボーイング787-10の40機発注は、ボーイングの受注LISTから削除されていますので、新世代機はエアバスの受注が残るようです。