伊丹空港でアルバイトをしている時に、身近にあったのは全日空のボーイング727-200型機です。
初期の-100に較べてモヒカン塗装の似合うスマートな機体だと思ったものです。
後部にエンジンが3発。尾翼はT字翼になっており、第2エンジンの空気取り入れ口が排気口から離れているデザインに感心して見入りました。個人的には、T字翼の後方に伸びる避雷針?のような棒もデザインに華を添えていて好きです。
178席というキャパシティーでしたので、30列ほど続いていたはずです。
この数字は、少し意外です。全長46.7mのB727と比較して現役のB737-800は全長39.5mにも関わらず、最大座席数189人を運びます。
シートピッチはさほど変わっていないので、配列が時代と共に効率的になってきたのですね。
この機体の最大の特徴は、後部に収納式乗降ステア(階段)が装備されていた点です。 実際に降機の時に体験をしたことがありますが、後部から降りる事自体が珍しいのに、通路がそのまま斜め下に開口しているなんで、何て衝撃的な光景でしょう。途中で、機体の内部構造が見えるんじゃないかという淡い期待も空しく、きっちり内装が造りこまれている空間でした。
エンジンは、プラットアンドホイットニーのJT-8Dで、今から思えば小さくて驚くほど華奢です。スマートさを演出する小道具のような役割です。その一見非力に見えるエンジンが突然轟音を発した場面に遭遇したことがあります。アメリカでの搭乗中の機体が着陸復航をしたのを後部座席で経験しました。
仙台から羽田という路線での搭乗経験があります。新幹線が無い時代では花形路線でした。
3人乗務だったコックピットは3つのエンジン緊急停止ボタンが目印です
シアトルの
ミュージアムオブフライト
では、初期型のB727-100 がユナイテッド航空の塗装をまといエバレットから最後の復活フライトを終えて展示機に加わったばかりです。