コンベア440でモハベに向かう

搭乗記


amova3

SNAの空港コードをご存知の方は少ないのではないかと思います。

ロサンゼルス南の郊外ジョンウェイン・オレンジカウンティ空港です。

思い起こす事1992年のAiliners Internationalコンベンションはここ温暖な小都市で開催されました。

この時に募集されたツアーは、今まで参加したものの中でも最大かつエキサイティングでした。コンベア機に乗っていく、モハベ空港ツアーだったのです。

モハベは航空機の墓場とも言われる場所で、余剰や引退の機体が多く集められる場所で有名です。

エアリゾート社のコンベア440-75メトロポリタン機 N8042Wがチャーターされており、モハベ近くのパームデール空港に向かいます。このコンベア機は大変珍しく、日本では全日空が1959年から運航していました。未だにフライアブルな機体があるのが凄いアメリカと言われる所以です。

オレンジカウンティ空港にひっそりとたたずむ機体はカリフォルニアの雲一つない快晴の空の下に駐機しています。今のスマートな機体に比べて、丸くごつごつした印象を持っています。

amova1
 

機体に収納されるタラップからゆっくりと機内に入ると、古めかしい座席が並びます。ハットラックを知る人も減ったと思いますが、オーバーヘッドストウェージの無かった時代は、電車の網棚のようなものが設置されていたのです。

2-2の座席が、10列ほど続きます。天井を見上げると、等間隔で白熱灯のようなライトが並びます。

amova7
 

乾いた音のエンジンが、唸りをあげて一生懸命飛行して行きます。

音が大きいので、パイロットも防音のヘッドセットを装着しているのが見えました。翼の上から外を見ると、多くのリベットが打ち込まれているのが良く見えます。

amova6
 

スチュワーデスが一名乗務しており、飲み物だけのサービスがありました。

何せ、200㌔程度の距離ですので、30分程度のフライトです。

昔の黒電話の受話器と同じ重そうなマイクでアナウンスをしていたのを覚えています。 

タイトルとURLをコピーしました