操縦の難しさは少なく、実は地上滑走でのステアリング操作が一番大変である。
いきなり地上3階の位置のコックピットで操縦すると、視点が変わって大変だけれど、慣れる。それよりもジャンボから低い位置のコックピットの機体に変わるほうが難しいという話も興味深かったです。
ジャンボとエアバスA380以降4発機が開発されていません。
それでも、その信頼性が高いのは間違いないとのこと。
アメリカのエアフォースワンが歴代4発機を使うのは理由があります。
1発エンジンフェイルで、双発機は最寄りの空港に着陸を余儀なくされますが、ジャンボは3発で最終目的地まで向かうことができる。
日本の政府専用機の双発機B777という選択に疑問をお持ちです。
マッハ0.82での運用をすればかなりの燃費節約になります。
経済性も大事であるが、安全性も大事ではないかと提言されていました。
本の内容にも通じるので、これ以上は割愛しますが、空への安全性の追求も併せ、本書は読み応えがあり、お勧めの一冊です。
MRJの開発話や、競合するエンブラエル機の話へと話は楽しく飛躍して行きます。
来月24日に封切りされるUSエア サレンバーガー機長操縦のA320「ハドソン川の奇跡」映画パンフレット
の解説を書かれるとのことで、その公開も楽しみです。
講演の後は、この著作への写真提供も果たしたエアライナークラブの面々と飛行機談義で居酒屋へ繰り出せたのも楽しい時間でした。