パリエアショー終わる

エアショー

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©︎Airbus
 ボーイング対エアバスの受注競争に終止符が打たれました。ボーイングが苦戦するとの大方の予想通りの結果。確定発注、発注覚書、仮発注、発注変更と4つのカテゴリーの合計になりますが、エアバスが388機でボーイングが232機。二社だけの比較では、63%37%という結果になりました。昨年の合計1100機から大幅に減っています。全体の受注は866機で、昨年の1,464機から40%減りました。

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©️Boeing

 発注数の中で目立ったものを披露します。ボーイング737Maxの事故で、受注は0に終わるかも知れない前代未聞の受注劇はBAを核とするIAGグループの200機発注で救われました。いつ飛行再開ができるかわからない中での発注は冒険であるものの、IAGグループのBoeingに対する絶対的信頼は美談です。英国に救われた米国の基幹産業という形です。

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©️Boeing

 また、ボーイング787で世界を狭くした時の再来のように感じるエアバスA321XLRの登場です。エアショーは発表の場なので、事前にお膳立てはされているものの、発表直後の230機受注は画期的。市場のニーズを良く捉えています。ナローボディー機の大西洋超えは当たり前、日豪間で就航できる小型機ができるとは時代も進んだものです。

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©️Airbus

次に、145機受注したATRの大躍進。ライバルのボンバルディアがQ400事業を身売りしたために、一人勝ちになりました。

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©️Boeing

 MRJ改めM90・M100の発表でしたが、米国仕様としたM100で15機の覚書は大善戦。ライバルのエンブラエルは、予想通り78機もの受注を集めました。

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©️Airbus

来年のイギリス開催、ファーンボロエアショーではエアバスの新型機はA321XLRだけかも知れません。ボーイングが復活し、777Xのお披露目やNMA(新規中型機)のローンチを期待しています。

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