ボーイングは1月31日米国西部時間午後1時(日本時間2月1日午前6時)にシアトルのエバレット工場にてボーイング747最終号機引き渡し式を行ないました。
ライブ配信された動画から、このセレモニーに登壇した人物のうち一部を取り上げて様子をお伝えしたいと思います。最初の約50分はボーイングや来賓の挨拶で進行し、その後航空機がお披露目されました。
最初に壇上に上がったMr. Stan Dealはボーイングのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであり、ボーイング民間航空機の社長兼最高経営責任者で、最後まで司会を勤めました。
最初に壇上に上がったのは、顧客エアライン代表でJALの代表取締役社長執行役員赤坂祐二さんでした。彼を紹介したのは元ボーイングのMs.
Carolyn Corviであり、過去にJALが747の最大顧客であったこと、Working Togetherで一緒に開発を進めたことを紹介しました。同氏は現職の頃JALの機材導入に関わり、それを誇りに思っています。
747のエンジンJT-9Dを供給したプラットアンドホイットニーを代表して現在のIAE社長のMr, Earl Exumが話しました。
カスタマー2社目はルフトハンザ
グループ会長兼最高経営責任者のMr. Carsten Spohrです。ルフトハンザドイツ航空は737型機と747貨物機のローンチカスタマーであり、747への信頼を747-8Iの発注で示しました。
カスタマー3社目のUPSは航空機整備およびエンジニアリング担当副社長のMr. Bill Mooreが5000人の従業員を代表し、世界中を1年365日稼働する747に敬意を表しました。1984年に747-100型を導入したことを紹介し、社員は747を運航することに誇りを持っていると言いました。
終盤にMr. John Travoltaの登場で会場が沸きました。17年間カンタス航空の親善大使を勤め自身がBoeing707を所有、737や747の操縦資格を持つことから747の良さを知っていると話しました。
もう一人のJohnということで紹介されたMr. John Dietrichは最後の機体を受領するATLAS AIRの社長兼最高経営責任者を勤めます。同氏の登壇と同時に格納庫の扉が開き、747-8F(N853GT)が姿を現しました。30年前に747-200Fを導入したことに始まり、747LCFドリームリフターの運航契約を結ぶまでになったことを話しました。
式の最後にはボーイング社の社長兼最高経営責任者であるMr. David
Calhounが空の遺産となったQueen of the skies/空の女王への締めの挨拶をしました。全従業員と顧客に感謝の気持ちを表し、引き渡し式典が終わりました。
747への思いの大きい人々が集まる熱気のあるセレモニーでした。今後は筆者もSNSで#thankyou747とハッシュタグを付けて投稿してみようと思います。
747に対する思いを綴る記事をアビエーションワールド観光のサイトで書きました。こちらも是非お読みください。