定期国内線運航開始した中国国産の単通路機 エアバスA220激似のC919

中国の航空

出典:COMAC

5月28日「中国民間航空機有限公司 COMAC」が製造したC919型機で機体番号B-919Aは初の中国国内線の定期運航を始めました。中国東方航空のMU9191便は128名の乗客を乗せて上海虹橋空港を10:33に出発し北京首都空港に12:31に到着する1時間58分の飛行を行いました。これは世界初となる中国国産小型機による定期運航です。

出典:COMAC

C919はCOMACが製造する単通路小型機でボーイング737-800やエアバスA320シリーズと同等のクラスになります。COMACは上海に本社を置く2008年に創業した会社であり、既にARJ21リージョナル機を開発、製造し中国国内のエアラインに引き渡しています。

出典:COMAC

世界でもあまり話題にならないのは、米国のFAAや欧州のEASAの認証が取れておらず、中国CAACの耐空証明の取得のみのために中国国内線専用機との評価になるからです。しかし、あなどってはいけません。三菱重工でも成し得なかった国産ジェット旅客機を作っただけでなく、世界のボーイングやエアバスといった名だたる航空機メーカーと性能上は遜色のない機体を作ったうえに、定期便の就航まで成し遂げたのです。それを15年の歴史でしかない中国企業の事業だというところが驚きです。

出典:COMAC

エンジンこそ欧米合弁CFM InternationalのLEAP-1Cエンジンではあるももの、ボーイングやエアバスも同じくエンジンは外製です。

出典:COMAC

COMACによると、国内28のエアラインから815機の受注を受けているとのこと。これは世界の航空業界では小さな一歩でも、日本の航空業界こそが注視すべき大ニュースです。

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