パリには3つの空港があって、一番歴史の古いのがエアショー会場となったル・ブルジェ。
1919年に開港し、1932年にオルリー空港が開港するまでは唯一の空港でした。1974年にシャルル・ドゴールが開港すると、旅客定期便は移管され、ル・ブルジェはプライベート機の発着が中心となりました。
1845、2665、3000mの滑走路3本がある空港です。
ル・ブルジェ空港には元々航空宇宙博物館が併設されています。今回は、エアショー会場内からアクセスしてみました。
興味深い旅客機の展示は、屋外にエールフランス航空のB747、屋内にはDC-3ベースのC-47、コンコルド二機という内容です。
4機とも機内見学が可能。B747-128(F-BPVJ)は、一部の座席が残され、床下に降りてカーゴスペースを見ることができます。
ラウンジになっているアッパーデッキ客席やコックピットも見れます。
コンコルド試作機(F-WTSS)と量産機(F-BTSD)が向かい合うような形で展示されています。
後部から機体に入り、前方でもう一機に移動すると二機を同時に見ることができます。コックピットは、機器が多くて実際のフライトデッキまでに距離のあることがわかります。
試作機は量産機のような絵葉書程度の小さな窓ではなく、現行機体のものより若干小さい程度で作られていました。
今回、コンコルドの展示館は「Paris Air Lavo」と称し、学生を含む多くの研究者の航空宇宙に関する発表と討論の場となっていました。
過去の名機の前で、将来の開発の論議をする。フランスには素晴らしい発想があります。