「空の日」に誓う安全運航は穴守稲荷神社で航空安全祈願祭から

航空業界
雨の中幟り旗がひらめく境内

雨の中幟り旗がはためく境内

2026年9月20日の「空の日」、東京都大田区羽田五丁目に鎮座する穴守稲荷神社で執り行われた「航空安全祈願祭」に参列しました。羽田空港に近く、古くから航空関係者との深い縁を持つ同神社に、航空会社をはじめとする業界関係者が集まり、日々の安全運航と航空業界の発展を祈願しました。

航空各社が集う社務所内で執り行われた安全祈願祭

航空安全祈願祭は午前11時から斎行されました。拝殿内には厳かな空気が漂い、祝詞奏上に続いて祝舞として「翼舞」が披露されました。玉串奉奠では、JAL、ANAをはじめとする航空各社の東京空港支店長など代表者が順に玉串を捧げ、拝礼しました。

井上宮司による祝詞

また、正午から行われた一般参列者向けの「航空安全祈祷式」には500人以上の申し込みがあり、参列者を分けて計6回斎行されるとのことです。航空関係者だけでなく、多くの一般参列者が空の安全を願う一日となりました。

安全祈願祭で披露された翼舞

羽田の地で受け継がれる航空安全への祈り
穴守稲荷神社は、現在の羽田空港周辺にあった旧穴守町に鎮座していた歴史を持ち、戦後に現在地へ遷座しました。空港に隣接する地域の神社として、航空会社や空港関係者、航空ファンなどから広く信仰を集めています。

井上宮司は挨拶の中で、「航空の安全は、多くの関係者の日々の努力によって守られています。皆さまの安全と航空業界のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます」と述べ、航空を支える人々への感謝と安全への願いを示しました。

神事をまえにした井上宮司 後ろはHASMによる羽田空港歴史写真展

航空機の運航は、パイロットや客室乗務員だけでなく、整備、運航管理、グランドハンドリング、保安、管制、給油、貨物など、多くの部門の連携によって成り立っています。神事に参列すると、各便の安全が現場での確認と着実な業務の積み重ねによって支えられていることを改めて実感します。

拝殿のすぐ近くにある羽田空港では、この時間にも国内外へ向けて航空機が離着陸しています。伝統的な祭儀と、日本を代表する国際空港の営みが同じ地域の中に共存していることも、穴守稲荷神社ならではの光景です。

ANAは2026年3月に、JALは2026年9月20日に鳥居を建立しました

航空6社の機体を描いた特別御朱印帳
2026年の「空の日」に合わせ、穴守稲荷神社では国内航空会社6社と連携した特別御朱印帳の頒布(初穂料は御朱印も含め3,500円)も始まりました。表紙には、JAL、ANA、スカイマーク、AIRDO、スターフライヤー、ソラシドエアの機体と羽田空港の風景が描かれています。

6社の機体絵が揃う御朱印帳

各社は市場では競争関係にありますが、安全運航という使命は共通しています。一冊の御朱印帳に6社の機体が並ぶ姿は、会社の垣根を越えて日本の空を支える航空業界のつながりを象徴しているように感じられました。

社務所入口付近にある航空各社のモデル

航空安全は、設備や制度だけで完成するものではありません。過去の教訓を継承し、現場で働く一人ひとりが日々の業務を確実に遂行することで維持されます。航空安全祈願祭は、無事故を祈る場であると同時に、航空に携わる人々が安全への責任を再確認する機会でもあります。

穴守稲荷神社境内にある手水

「空の日」に羽田の地で執り行われた航空安全祈願祭。厳かな神事を通じて、航空の発展を支える土台が安全への揺るぎない姿勢にあることを、改めて認識する一日となりました。

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