5月13日夕刻に日経新聞が第一報としてエアドゥとソラシドエアが持株会社を設立して両社を傘下に置くニュースを速報しました。コロナ禍以降で初めての本邦エアラインの再編の動きです。エアドゥ、ソラシドエア両社ともにHP上で自社発表ではないことを表明していますが、ほぼ間違いのない情報だと思います。(その後ソラシドエアが記事削除)
筆頭株主が日本政策投資銀行DBJ(エアドゥ32.49%、ソラシドエア19.24%)であり、ANAも株主であることから進められた模様です。また、Boeing737-800が同一機材であり、路線も競合が無いことから本邦エアラインの中では比較的ハードルの低い政策です。
筆者は本邦エアラインの中で規模を示す有償旅客キロ(RPK)でランク付けし、両社がどの位置にあるか一覧にしてみました。
(2020年3月期)
航空法111条の6に基づき、各社は安全報告書の作成を義務付けられており、上記の数字は各社HPの同文書内で確認可能です。両社の数字を併せてもJet Starに届かない輸送量であることになります。
筆者はANA/JAL統合は合理的でないとプレジデントオンラインでも書いています。大手2社と他社の事業規模の格差から、この先も下位規模のエアラインの更なる再編は考えられます。
経営方針は真逆ながら機材で言えば、ピーチとスターフライヤー。そこに、スカイマークも動きがあるかも知れません。
コロナ禍が長引けば長引くだけ疲弊感の募る航空業界。利用者の利便性を残したいい方向に進んで欲しいものです。