エアカナダがモントリオールへ日本から初めての定期便の就航を発表しています。2018年6月から夏期は成田から毎日、冬期は週3便になります。トロントに次ぐカナダ第二の都市への就航がようやく実現しました。この報を聞き、30年近く前のことを想い出しました。
妹がカナダにワーキングホリデーで旅立ったのがその頃。心配する母親を安心させようと様子を見に行くことに。遅い夏休みでカナダ中を旅行すると聞き、途中で待ち合わせようと連絡を取りました。
当時のモントリオール・ミラベル国際空港で待ち合わせます。飛行機好きの兄が喜ぶようにと、管制官の友人に管制塔の見学を持ち掛けていました。将来、3万7千ヘクタールの巨大空港になる計画が中断した場所です。高い管制塔に、二本の滑走路。周囲は見渡す限りの平原でした。
西海岸までの旅の内容を聞いて仰天しました。全行程を鉄道で行くとのこと。
VIA Railは黄色い車体を光らせ、西進します。当時はモントリオールからバンフまで2泊3日を寝台車で乗り通しました。ウェブサイトで今でもこの列車があるのかと確認する時間は一気に時間が戻ったよう。現在もトロントからバンクーバーまでは直通列車がありました。
最後尾の展望車は無いものの、ドームカーと言われる屋根に突き出すパノラマ車は健在で、嬉しくなります。現在、バンフ駅は経由せず、最寄りはジャスパーになります。それでも、長旅は健在のようです。モントリオールを16:40に出発するとトロントに21:30に到着。そこから大陸横断列車に乗り換えです。22:00に出発した列車は3泊したのち4日目の13:00にジャスパーに着きます。以前より長い旅。
当時の記憶では、二晩ともに夜の時間は1時間程度の停車がありました。
今の時刻表を見ると、ウィニペグで3時間45分。エドモントンで1時間強の停車があります。気分転換や食事でうろうろした記憶がよみがえります。
その後、カナディアンロッキーでのドライブ旅は、狭い列車の中から抜け出したこともあって自然を満喫したものです。
エアカナダのモントリオール行きはタイムスリップ便。昔に戻ってみたいものです。