戸崎肇氏は日本航空出身で、現在は交通政策が専門の大妻女子大学教授です。
著書も多いので、ご存知の人は多いと思います。
今回は「未来のエアライン、未来の空港」と題して講演がありました。
国際航空宇宙展の入場ブースを入ったすぐのアトリウムと言われる場所。
近くにJALとANAのブースが並ぶ舞台の上です。
出身のJAL社のブースが近いので「私はあそこにいたんですよ」と自己紹介していました。
未来の航空を語るのは、ずっと将来を言ってしまえば誰もわからない世界。
無責任に語っても誰もとがめないだろうと勝手に想像しますが、そこはさすがの慣れた講演で、楽しませてくれました。
まずは、航空旅行の将来を予測していました。その回答は、「航空旅行は鉄道旅行に近くなる」というもの。もっと身近な乗り物となり、保安検査は簡略化ないし消滅し、出入国手続きは無くなるとの見解です。
これは、実際の保安検査が無くなる訳ではなくて、空港敷地内に入るだけで自動的にセンサーなどが働いて、知らぬ間に検査が終わっているというイメージです。
その後、ビジネスマンは超音速機に乗って、ニューヨークまで2時間の旅で会議を済ませ日帰りで帰国するというスタイルになると言います。
その超音速旅客機に、シートベルトはもう存在しません。体形に合ったシートで旅の疲れを低減してくれます。
衛星による管制で安全が保たれ、空飛ぶ自動車も当たり前のように飛行します。
空港民営化により空港はディズニーランド化し、空港は航空機の発着だけでなく、もっと他のショッピングや観光の機能も加わります。
ドローン空港もできて、配送も変わると言います。
気になる航空運賃はどうなっていくのか。
答えは明快です。より、差別化し、VIPが好む超高額の世界か、究極の格安運賃も出てくるとの見方です。
いくつかは、近未来に登場しそうですね。