台風被害で航空輸送が増えるワケ

航空業界

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写真はイメージです

台風19号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

かくいう私の自宅も近くに隅田川、そのすぐ先に荒川も流れており、台風最接近時にはリビングの大型窓が前後に揺れる様子を見て自然の猛威を感じました。

 今回の被災で気になったのは北陸新幹線の水没事故。長野の新幹線車両センターに留め置いた10編成120両が水没しました。関東にいて入ってくる情報では、台風の影響は東海、関東、東北と太平洋に面した地域が影響を受ける予測になっており、長野での千曲川の氾濫は想定外だったとも思われます。

 航空分野で情報発信をする者としては、専門外の鉄道の話とはいえ新幹線車両の退避はできなかったのかと残念に思います。航空機の場合、空港が機能していれば台風の影響のない場所に避難(通称エバック=Evacuation)することができます。今回は首都圏の空港が直撃コースだった為に、広範囲にわたってエバックが行われました。北海道、九州、四国、沖縄などの各空港に加え、ホノルルまでがその目的地に。成田と羽田が空港閉鎖となった為に、ホノルルから帰国できない乗客の救済便という位置付けもあります。

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写真はイメージです
 

北陸新幹線の沿線にある空港で利用者数の多い順で小松、富山、能登の3空港に関しては、航空便の臨時増便や機材大型化が設定されていくだろうと思われます。

 自然災害の場合、地震では線路が寸断することがあります。今回のような水没では同様に空港さえ被害が無く天候が安定していれば、航空機の運航は可能です。逆に空港が被災した場合は、鉄道や陸路に頼ることになります。公共機関ですので、交通はお互い助け合いながらともに歩んでいると言えます。

  

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