エアバスが、エアラインに引き渡した航空機はこの5月20日で12,000機を数えるまでになりました。記念する機体は、エアバスA220-100で、デルタ航空が発注した90機の同型機のうち12機目のものです。
1機目は1974年にエールフランス航空に引き渡されたA300B2型機で、45年ののち12,000機を記録しています。半数にあたる6,000機の納入が2010年のエミレーツ航空へのA380型機です。36年掛かった6,000機ですが、その後4分の1にあたる9年間で同じ6,000機を納入し今に至ります。
驚異的なスピートで受注を伸ばしていることが数字から解ります。
もうひとつの顕著な数字は、最初の1千機まで19年掛かっていますが、最新の1千機(11,001~12,000機)は1年2か月で達成しています。
世界の航空業界の隆盛とエアバスの勢いがわかる数字ですね。
機体サイズの内訳は、A220とA320シリーズのナローボディ機が74%で、A300からA380までのワイドボディ機は26%となっています。
去る5月8日に行われたボンバルディアBBA512便のテストフライトでは、カナダの空に12,000を表す「12K」の文字を航跡で表わす3時間48分のフライトを行っています。フライトデータを表示するFlight Awareのサイトで確認できました。
対するボーイングの納入機数は、今日時点で23,190機*です。最初の1機はパンアメリカン航空向けのボーイング707-120型機。1958年8月に引き渡されています。エアバスにさかのぼること16年を先行していますので、その数の多さも納得です。
もう少し計算してみると、両社の年間平均製造機数はエアバスの267機に対し、ボーイングの380機となります。
*ボーイングのHPでカウントされるジェットエアライナー以降の数値。合併前のマクダネルダグラスを含む。