コンベンションの楽しみは、色々あります。
ツアーを楽しむのも良し、自らテーブルを出して、来客とコミュニケーションを取るのも良し。テーブルを持たずに、ひたすら会場を巡るのもありです。
今年は、アトランタという観光資源の少ない都市にしては、245のテーブルが出たのは、デルタ航空のミュージアムでの開催が大きかったと言えます。
展示のボーイング767-232は格納庫の中で整備中という構図です。
機体を囲むように、テーブルが並んでいます。
さすがに機体の真下には無いと思っていたのですが、後部胴体の下にはしっかりとテーブルがありました。
今年の特徴は、以前にも増してエアライン関係者が多かった事です。現役の社員やOBがグッズを売る様子は、皆とても楽しそうです。
デルタ航空は勿論、ユナイテッド航空や、かつてアトランタを拠点としていたもののサウスウェスト航空に吸収合併となったエアトランのテーブルもありました。目立ったのは、ユナイテッド航空客室乗務員OBの店で、制服を着用しての接客では、記念撮影の依頼も多く見受けられました。
古い物なので問題無いのでしょうが、エールフランスの運航規程やロッキード社のトライスター訓練マニュアルなど、貴重な商品も見受けました。初めて見た物の中には、過去に倒産して消えていったエアラインの職員名刺をセットにして販売しているものがありました。94枚で$85という値付けは高いのか安いのか判断がつきません。名刺の中にロゴが刷り込んであり、希少価値有りなのでしょう。
趣味のカテゴリーは多くありますので、複数の商品が並んだテーブルが多くあります。そこでは、気に入った物が見付かるまで、滞留することになります。
テーブルホルダーは、内側で椅子に座って接客もできますが、お客さん側に椅子のあるテーブルは、絵葉書やスライド等、選ぶのに時間の掛かる物がある所です。過去には、スライドが一枚3~4ドルしたケースもありましたが、今では一枚25セントからという値付けになっていました。
旅客機モデルは毎回のコンベンションで人気の商品です。日本の店頭では、著作権の問題で並ばない物も見受けられます。全日空
モヒカン塗装や日本航空
初代鶴丸以前の尾翼に国旗をデザインしたボーイング787などはその例です。これは購入しても日本には持ち込めませんので、見るだけにします。
プラモデルが積み上げられたテーブルでは、日本のオータキやニットーの1/100旅客機モデルや、バンダイのYS-11など、日本の市場では見かけない古い製品も見掛けます。
欧米のコレクターには人気の商品で、日本ではあまり見当たらないものの中に、過去に消えて行ったエアラインの「ANNUAL REPORT」があります。
株主に配られる資料で、各社写真やイラストを多用した価値のある物を作成しています。
売買だけではありません。TRADEと言われる、物々交換ができるところもあります。自分のコレクションを見せて「TRADE PLEASE!」と言うだけです。JALやANAの絵葉書で古いものは珍しいのか、喜ばれます。
一例では自身で一枚3ドル等と値付けしてしまえば、あとは交渉です。
今回もこの手法で、別の商品と交換することが出来ました。
テーブルを持たない今回は、鞄にコレクションを持ち、相手のテーブルにおいて自身のコレクションを開示するやり方を取りました。
会場では、一箇所だけ「TRADE ONLY」のテーブルも発見しました。
これですと、余計な気を遣わなくてもいいので、気楽です。
とあるテーブルの印刷物の山から自身が作成した絵葉書が見付かりました。
これは私が撮影し、作ったものだと言うと、是非サインが欲しいと言うのです。名前と日付を書くと、名前も入れて欲しいと依頼が有り、その方のお名前も書き込みました。何か少し自慢したくなるような、楽しい経験でした。
このような形で木曜日から土曜日までの3日間、会場は終始賑わっていたのでした。
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