初めてのエアラインコンベンションと、ある出会い

ホビー


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エアライン・コンベンションを知ったのは1980年代後半のことです。日本においては航空趣味を昇華させる場所が無かったのが参加の理由です。自身の航空への憧憬を受け止めてくれる場所がたまたまアメリカであったという事になります。

当時のイベント情報は、欧米の航空雑誌から得ていました。

初回参加は1990年のことです。シアトルで開催したもので、日本からは成田空港からコンチネンタル航空の直行便ボーイング747に搭乗しています。

インターネットの普及はこれからという時期でしたので、参加費を支払うにも国際送金をして、参加証を郵送して貰うという方式でした。

事前の期待度ということであれば、紙媒体で案内されたほうがインターネットでのそれより大きく感じます。他に情報が無いので、出発前に案内書を食い入るように何度も見返したものです。

会場は、空港近郊のレッド・ライオンホテルのバンケットルームですので、開催の概要自体は現在とさほど変っていません。しかし、初回ということで、見るテーブル全てが新鮮で、ドキドキしたものです。日本と比べてこれほどまでに趣味を謳歌している人達が多くいるのかと感激しました。

航空関連ツアーがあったり、スライドショーを開催したり、航空偉人の講演会があったりと盛り沢山でした。この時は、シアトル国際空港のランプツアーと、レイクユニオン・フロートプレーン搭乗ツアーに参加しました。水上機のフライトというのは初めてでしたが、音が独特でなかなか快適でした。    

子連れの参加者もいますが、子供だけの参加者はいません。大人が楽しむ為に最大限の工夫がされた、素晴らしいイベントです。 

その会場で唯一の日本人を見掛けました。意気投合し、以来友人となる航空モデルショップ「クロスウィング」社長の山口さんとの出会いでした。倉敷にお住まいの山口さんは、父上の興した総合商社の別部門として、趣味の航空模型で商売を始め、海外からの仕入れ活動を中心にその父上と視察に来られていたのです。 

当時のモデルと言えばシャバク社の1/600スケールか、ヘルパ社の1/500が中心でした。大きなスケールは1/200で、Air Jet社が記憶に残ります。その中から、山口さんお勧めのヘルパの商品をいくつか購入したのですが、それがことごとくその後のお宝モデルになって行ったのは驚きでした。

彼には、自身の商品となる航空モデルに対する独特の目利きがあります。お客様のニーズにも細かく対応されています。

現在では、一時の熱気は沈静化している航空ホビー市場ですが、嬉しい事に裾野は広がったように思います。

この初めて参加したコンベンションから25年が経過し、今年はアトランタへ向かいました。

この会場で、山口さんと現地合流しました。事前に打ち合わせていたものです。 彼はLAで仕事の後にアトランタへ。私は、ダラス経由でアトランタへ。海外出張の多い彼は、航空会社にもこだわりがあります。ホテルも独自のルートで取られていて、別です。

それでも、会場では一緒に行動することが多く、食事も摂ります。

お互い相手のホテルを訪問して、空港眺望自慢をしました。

仕事は違うものの、趣味と近いところに仕事を持っていて気が合います。飛行機への大いなる情熱を持ち合わせている血が似ています。

トルコ、イスタンブールで世界一と思われるエアラインモデルコレクターのゴックハーンさんとも合流し、アトランタの夜は熱く過ぎて行ったのでした。

 

AATL

 

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