
Dubai Airshow 2025にて筆者撮影のエミレーツ航空CA
CA(客室乗務員)は、今も多くの学生にとって憧れの職業です。新型コロナウイルス禍では航空需要の急減に伴って採用が大きく絞られましたが、その後、航空需要は急速に回復。ANAやJALをはじめとする航空会社では、CAの採用を再び積極化しています。
そこで今回、ダイヤモンド・オンラインの「激動!エアライン」シリーズで、「CA就活の現在地」をテーマに専門家に取材の上で前・中・後編の三部作を執筆しました。

ANAの787‐9
これまで筆者は不定期でイカロス出版の月刊「エアライン」へ執筆してきましたが、姉妹誌の月刊「エアステージ」は元「スチュワーデスマガジン」であり、CA就活のバイブルと言われた人気誌なのです。編集長とスクール責任者に取材協力頂き、3部作が完成しました。

JAL A350-900機窓から
前編「ANAとJALで約80万円差、CAの平均年収が高いのはどっち?『憧れの職業』に起きた異変」
前編では、ANA・JALがCA採用を再び増やしている背景を分析しました。インバウンドを中心とした航空需要の回復、新機材の導入や路線拡大に加え、バブル期前後に大量採用された世代の退職など、複数の要因があります。一方で、地政学リスクなどによって採用数が変動する側面もあり、単純に「CAになりやすくなった」と考えるのは早計です。
さらに、航空会社を目指す学生にとって気になる給与の違いにも迫りました。ANAとJALではCAの待遇や平均年収にどのような違いがあるのか。「憧れ」だけではなく、職業としてのCAを考えるための材料を提示しています。

ANAの777ボーイング777‐300ER
中編「ANA・JALのCAに受かる人は何が違う?内定者の共通点と『CA就活に強い大学』の実名」
中編では、実際にANA・JALのCAに内定する学生はどのような人なのかを掘り下げました。
イカロス出版の月刊「エアステージ」本城善也編集長への取材を通じ、採用枠が増えたからといって評価のハードルが下がったわけではないこと、また現在のCA就活では航空会社だけでなく、総合商社やIT企業などとの人材獲得競争も意識する必要があることが見えてきました。

羽田空港夕景
そして後編では、さらに踏み込んでいます。
後編「英語力でも接客経験でもない…ANA・JALのCA採用、受かる人と落ちる人の決定的な違い」
CAというと「英語ができる」「接客経験がある」といった能力を思い浮かべがちです。しかし、実際の採用では、それだけでは説明できない部分があります。
イカロス・アカデミー「エアステージ・エアラインスクール」の藤井平スクールディレクターへの取材を通じ、航空会社が現在どのような人材を見ているのか、そして応募者自身が何を考えて就職活動に臨むべきなのかを探りました。
今回の取材から執筆に2か月かけた三部作では、単なる「CAになるための就活ノウハウ」ではなく、航空会社の採用戦略と、学生側の就職活動を両方の視点から捉えることを意識しました。

富士山の見える機窓
航空業界はコロナ禍を経て大きく変わりました。CAの仕事もまた、「憧れ」だけで語れる職業ではなくなっています。航空会社がどのような人材を必要としているのかを知ることは、CAを目指す学生だけでなく、航空業界の今後を考えるうえでも重要です。
Avian Wingでは、これからも航空会社の経営・採用・機材・サービスなど、航空業界の表側だけでは分からない変化を、現場取材を通じて分かりやすくお伝えしていきます。

JAL・ANA両機の見える風景
三部作をまとめて読む

シアトルで見た今後ANAで導入となるボーイング777X
※3本とも2026年8月14日朝、ダイヤモンド・オンライン」の特集「激動!エアライン」に掲載された北島幸司執筆記事です。


