痛ましい事故から今年で30年が経ちます。
改めてこの事故について振り返る必要がありますよね。
手元に残していた個人のフライトレコード(搭乗の諸データを残す記録簿)
にボーイング747-SR46 JA8119の搭乗記録があります。事故数年前に搭乗していました。
それには、事故機と同じ路線の109便にて羽田空港32番スポットを出発し、53Jの座席で55分のフライトを経験したとあります。高度19,000フィート、速度364ノットだったことも解ります。
そのフライトの個別の記憶は無いものの、はっきりとデータが残されていると、どうしても考えさせられてしまいます。
伊丹でのアルバイトの経験時に、当該機を撮影し、それが残されてもいます。
思い返す度に、この事故は永遠に風化させない事が必要だと思います。
JALが羽田に独自に設置した安全啓発センターがあります。御巣鷹山の悲劇を繰り返さない思いを新たにする場所として、主に社員用の施設になっていますが、一般の方でもインターネットから見学の予約ができます。
衝撃的な展示物に、息をのむ場面が多々あります。
これは一社の事故として済ませる訳にはいきません。将来は国の管理として、航空会社の垣根を越えた「国家航空安全啓発館」なりの施設を作るのはどうだろうというのが意見です。
地震を体験する施設が多くの自治体にあるように、有事の際の緊急脱出も希望する多くの人が体験できるようにしたらどうでしょう。
機材が大きくなるにつれて、何かあった時の犠牲者は多くなります。
これも、普段の訓練で助かる可能性は向上します。
航空旅行の座席指定で、非常口座席は人気がありますよね。しかし、その席に座るには緊急時の脱出の支援が条件です。
搭乗後に慌てて一枚のマニュアルを読むだけで、実行可能とはとても思えません。普段からの訓練がこれを可能とします。
誰もが、緊急避難訓練が実行できれば被害も最小で済む可能性があります。
過去の航空事故対応は、規模が大きくなれば、警察や自衛隊が出てきますが、基本的には当該航空会社一社が対応します。
でも、今は違います。初動は一社だけではありません。
アライアンスに加盟する航空会社は、相互救援体制が整っていますので、より多くの人と資金の支援を受ける事ができます。
アライアンスのメリットは共同運航によるネットワークの拡大やサービスの質向上だけではありません。このような対応が出来るアライアンスのメリットを知っておくことも大事です。
改めて、犠牲者の冥福を祈り、永代的にご供養していく必要を感じています。
コメント
取り上げにくい内容なのですが、節目でもあり書いてみました。多くの人の意識の高まりを期待しています。