コンベア880型は、日本航空でも一時期飛んでいた個性的な機体です。
スピードの速いことを売りにした、まれな機体で後退翼を持っていました。
「キャセイパシフィックは、東洋で他のどのエアラインより多くの頻度で、多くの都市を結んでいます」と書かれた宣伝文書を手に入れました。
遅れの無い接続、定刻の出発、定時の到着と運航品質の高いことを何回も告知しています。これは同機が当時の最速を誇る巡航速度であるマッハ0.89を出す事ができた為で、それをSWIFT(俊足)という言葉で表しています。
また、運航はイギリス人クルーで行われていることも書かれている興味深い内容です。
就航図からは、香港から台北を経由して、羽田と伊丹にトライアングルで乗入れていたことがわかります。OSAKA/KYOTOと並列で書かれているのが興味深いです。当時から、京都は国際的な都市として認知されていたのでしょう。一枚のパンフレットから色々なことを読み取れるのが楽しいですね。
この機体が、一時期伊丹空港に飛来していました。写真は、その当時の様子です。
到着直後で、タラップ車が機体に向けて移動しているのですが、気が早くドアが開き始めているのが見えます。
機首部分が、当時運航するボーイング707やDC-8に比べて細く尖っていることも確認できます。主翼がかなり後退翼となっているところも見て取れます。いかにも俊足そうなその美しい造形に感心してしまいます。
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