沖縄県の代表的な飲み物は「さんぴん茶」。JTA日本トランスオーシャン航空機内でも愛されています。一般的にはジャスミン茶の名前で通っていますが、沖縄では日常の中にこのさんぴん茶があります。沖縄名物のサーターアンダギーは油で揚げていますし、ゴーヤチャンプルは炒め物です。これら沖縄料理に合うのがこのお茶という訳。沖縄県民のソウルドリンクですね。
沖縄から直線距離で一番近い中国の都市のひとつ福州で「香片茶」はシャンピエンと読みますが、これが沖縄に伝わって読みやすく「さんぴん」になったと言われています。台湾から来た説もありますが、どうやら中国が正解のよう。
1900年頃以降に福州ではお茶工場が整備され、広く普及しました。1970年代の中国改革開放の時期以降、交易が盛んとなり、沖縄に輸入されました。
羽田を含め本州6空港からJTA機に乗ると、フライトタイムが長いので、気流が安定していればドリンクが何度かサービスされます。ここで、客室乗務員がさんぴん茶の2リットルペットボトルを持って注いでまわる光景に出くわします。沖縄への航空路で見える青い海を見ていると、この爽やかな味わいのお茶が合うように思います。
沖縄に着く前に、目的地の風情を感じて味わうことができるのっていいですね。