JALが20年ぶりに刷新する長距離国際線の基幹機エアバスA350-1000が1月24日に羽田を出発しました。その折り返し便となるJFK発JL005便に、Avian Wingの特派員が搭乗したので、その様子をお伝えしたいと思います。
現在、ニューヨークと羽田間は毎日2往復しています。深夜にJFKを発つ003便に加え、昼間のA350が投入される005便になります。24日のJFK発初便となる005便は003便の欠航を受けてほぼ満席で出発しました。
羽田発のセレモニーは比較的盛大に行われたことをNETニュースで知っていたのですが、JFK発は大きな赤いテープカットはあったものの、比較的おとなしめの演出だった気がします。
事前に多くの報道で、革新的なファーストクラスのシートを見ていたのですが、予想を大きく超える居住性に驚きました。今までの個室と違い、高く囲まれた部屋は安心感があり、特に就寝時に寝顔を見られたくない人にとってはうってつけの空間に仕上がっています。
食事は、和食を選びました。神楽坂「石かわ」監修のメニューがサービスされます。見た目も華やかな上品な味わいです。「宮崎キャビア1983プレミアム」が圧巻でした。キャビンアテンダントのきまぐれサラダなど、遊び心のあるネーミングに顔がほころびます。他には、就航記念特別メニューでHideki Matsuiカレー(ビーフ)もあります。ヤンキースでプレイした松井秀喜選手のお母さまが作るカレーを再現したとのこと。JALの情報収集力に驚くばかりです。
JAL特製九州じゃんがらヘルシーラーメンは肉類を使用しないもので、ヴィーガン対応の坦々つけ蕎麦とともに、考え抜かれたメニューなのでしょう。
シートインスピーカーを試してみたのですが、ヘッドフォンに慣れた人には、エンジン音も拾う環境には慣れる必要があるかも知れません。音楽に浸るのであれば、ノイズキャンセリングヘッドフォンの方が使い勝手が良い気がします。
機体は、24分遅れの13:04に出発し、羽田空港には16分遅れの25日17:31に到着しました。全体で14時間27分の旅は、まだ乗っていたいと思わせる快適なものでした。
今回はファーストクラスに乗れましたが、次回はビジネスクラスに乗ってANAのThe Roomと比べてみたいと思います。