航空機内のコロナ禍対策でIATAの見解がわかりやすい

航空業界

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画像は機内イメージです
機内でのソーシャルディスタンス確保がエアラインの課題になっています。

現在、中間席を空席にすることが可能なのは搭乗率が低いからであって、コロナ禍収束後でお客様が戻ってきた場合に同じことを続けていてはエアラインの収益は上がりません。

 世界のエアラインで組織する民間団体の国際航空運送協会(IATA)は声明を発表し、機内での感染拡大は可能性が低いとしてソーシャルディスタンス確保に反対しました。機内で推奨されるのは旅客のフェイスカバーと客室乗務員のマスク着用です。

 更なる対策として以下を挙げています。

*乗客・乗務員の体温計測

*乗客・乗務員の接触機会を減らす乗降機プロセス

*機内での乗客の動きの制限

*より頻繁で大きな機内クリーニング

*乗客と乗務員の接触機会を減らす簡素化されたケータリング

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画像は機内イメージです 

また、機内感染が拡大しない理由を次の通り挙げています。

*乗客は前方を向いており、対面となる機会が少ない。

*機内後方から前方への感染に座席が防御の役割を果たす。

*天井から床への空気の流れは機内感染伝搬を抑えます。機内循環空気の速度は、飛沫の動きより速いです。

*機内の循環空気はHEPAフィルターでろ過されています。

 IATAの計算ではソーシャルディスタンスを確保したと計算すると搭乗率は62%になり、業界平均の損益分岐不可係数の77%を大きく下回ります。これは現実的ではないと説明しています。販売座席が少ないと、運賃に跳ね返るわけであって、計算では地域によって43%から54%上昇するという結果になりました。

 注:IATAは世界230のエアラインで構成する団体で、その輸送力は世界全体の82%となります。 

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