ルフトハンザドイツ航空 リストラ第三シナリオに進む

ルフトハンザ

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©Airbus
 921日、欧米でのコロナ禍再燃を受けて、ルフトハンザドイツ航空は会社再編の3段階目に進むことを発表しました。秋以降の運航スケジュールの回復が遅れていることもあり、追加リストラに踏み切ります。

 ルフトハンザドイツ航空の首脳陣の想定する回復のシナリオは今年の第4四半期で対前年の50%を予測していました。直近では2030%にとどまるとの予測に下方修正されました。

 機材の退役も加速します。A340-600型機は24機のうち7機が既に退役し17機になっており、更に7機が追加退役となり、最終的に10機が長期保管となります。

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©Airbus A340-600

A380は、14機のうち6機が退役となり、8機が長期保管となります。これによりスイスやオーストリアを含めたグループ全体で恒久的に150機を削減する方針です。

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©Airbus A380-800 

職員の解雇も進み、当初22,000人の削減を予定していましたが、それだけでは追い付かず増加する見込みです。

2021年第一4半期には管理職が20%削減できるように職務を簡略化し、併せて世界中のオフィススペースの30%削減も進めます。

Lufthansa Group A350 XWB (1)
 
©Airbus A350-900

容赦無いリストラが進み、会社の構造自体も変えていく決断が実行されていきます。欧米では、エアラインの構造改革が進みます。気になるのは日系大手との温度差です。雇用情勢が違うとはいえ、休業はあっても一人の解雇者も出していない大手2社。年始あたりに一気に大きな波が来て、大幅構造改革にならないよう祈っています。

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