エアバスは中国の天津で民間航空機を製造していますが、7月21日に初めてのA350-900型機体番号B-323Hを中国東方航空に引き渡したと発表しました。
中国東方航空は、アジア最大のエアバスオペレーターであり、世界で2番目に保有機を有するエアラインになります。2021年6月末、中国東方航空は、349機のA320ファミリー機、55機のA330ファミリー機、9機のA350機を含む413機のエアバス航空機を運航しています。
エアバス天津はA320の製造拠点として1994年に整備され、2017年にはA330の製造工場が追加されました。2018年末の段階で、中国では1,700機を超えるエアバスの旅客機が就航しており、同国への納入はエアバス旅客機の総生産量のほぼ4分の1に相当します。
2021年6月末時点で、A350ファミリーは、世界中の49の顧客から915の確定注文を受けており、これまでで最も成功したワイドボディ機の1つとなっています。
コロナ禍で各国のエアラインが輸送力を落とす中、中国の大手3社のエアラインは2020年に輸送力では世界TOP6に入りました。(筆者執筆記事参照)2021年4月の単月ではこの3社がTOP4に顔を連ねるまでになりました。
世界で影響力を広げつつある中国の民間航空機の現状です。