エアラインモデル「Pacmin」の80年の歴史を刻む大型写真集、2026年10月発売へ

ホビー
豪華ハードカバーのPacmin写真集です

豪華ハードカバーのPacmin写真集です

米国人ジャーナリスト仲間のブライアン・ウィクレム氏から、航空業界にとって非常に興味深い知らせが届きました。航空会社向け展示用航空機モデルの老舗メーカーである「Pacmin」の歴史をまとめた大型書籍が、2026年10月に出版されることになったのです。ブライアンは共著者です。

航空機モデルというと、航空ファンが収集するスケールモデルを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、Pacminが長年手掛けてきたのは、航空会社の本社、空港ラウンジ、旅行会社、航空イベントなどで展示される大型のディスプレイモデルです。

実物の航空機を忠実に再現したそのモデルは、単なる模型ではなく、航空会社のブランドや新型機導入を象徴する重要な展示ツールとして世界中で利用されてきました。

架空のモデルも造られました

ANA「マリンジャンボ」の展示モデル製作にも関わったPacmin

日本の航空ファンにとって、Pacminの名前は決して遠い存在ではありません。

同社は、ANAが1993年9月に就航させ、大きな話題となった特別塗装機「マリンジャンボ」の展示用航空機モデル製作にも関わっています。

マリンジャンボは、ANA創立40周年を記念して導入されたボーイング747-400Dで、機体全体にクジラやイルカなど海洋生物を描いた大胆なデザインが特徴でした。空を飛ぶ巨大なキャンバスとして、多くの利用者や航空ファンに強烈な印象を残した日本航空史に残る特別塗装機です。

その独創的なデザインを忠実に再現した展示モデルは、空港やイベント会場などで多くの人々の注目を集めました。Pacminは、こうした航空会社の象徴的な機体を「記憶に残る形」として残す重要な役割を担ってきたのです。

ANAマリンジャンボの紹介ページ

375ページでPacminの歴史を網羅する豪華写真集

今回出版される書籍は、Pacminの創業から現在までの歴史を完全収録する大型ハードカバーの写真集です。

ブライアン氏によると、書籍は約30cm×28cmサイズ、全375ページという大判仕様となり、Pacminが歩んできた歴史を豊富な写真とともに紹介する内容になります。

掲載される写真は、創業初期から現在までを網羅し、同社が製作してきた航空機モデルだけでなく、企業としての歩み、製作現場、時代ごとの変化など、Pacminの全貌を記録した資料性の高い一冊となっています。

航空会社の機体デザインやブランド戦略は時代とともに変化してきました。Pacminはそれらを精密なモデルとして形に残し、航空史の一部を後世へ伝える役割を果たしてきました。

予定小売価格は日本では破格の100ドル(約16,000円)で、2026年10月末の発売を予定しています。

アラスカ航空のGTC(グローバルトレーニングセンター)玄関のモデルはPacminのものです

エアラインの歴史を模型で伝えるPacminの存在価値

航空業界では、新型機の導入、路線開設、航空会社の経営戦略などが注目される一方、その背景には多くの関連企業や専門技術を持つ職人たちが存在します。

Pacminの航空機モデルは、単なる展示物ではありません。それぞれのモデルには、その時代を象徴する航空会社の挑戦、新機材への期待、そして利用者へのメッセージが込められています。

特に航空会社にとって、機体デザインはブランドそのものです。新型機の導入時には、実機の就航に先駆けてモデルを展示することで、社員や利用者に未来の姿を伝えてきました。

その意味でPacminは、航空会社と利用者をつなぐ「空のコミュニケーションツール」を作り続けてきた企業と言えるでしょう。

787‐9は1/8という大スケールです

航空機モデルが記録する、もう一つの航空史

今回のPacminの歴史書は、単なる企業紹介ではなく、世界の航空業界が歩んできた軌跡を模型という視点から振り返る貴重な資料になります。

過去に合併したVirgin Americaの機体やハワイアン航空機もあります

この大型写真集は、航空ファンだけでなく、エアライン関係者や航空産業の歴史に関心を持つ人々にとっても、長く価値を持つ一冊になることが期待されます。

参考URL → Pacmin

 

 

 

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