セブ島に誕生した日本人パイロット物語

セブ

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航空自衛隊の航空学生でパイロットを目指した彼は、60数時間の飛行時間を訓練し、自衛隊ではその夢を叶えられないまま退官することになりました。新たに警官や消防士の道を模索する中、再度自衛隊の門を叩こうと決心し、陸上自衛隊へ志願しました。それでも、パイロットになる夢を諦めきれず仕事を求めて最後までインターネットをさまよっていました。飛べるならどこでもいいと思った彼は、英語が公用語で言葉の問題の少ないフィリピンの使用事業の会社に将来契約パイロットとなる訓練生募集を見付けたのです。


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安住の地を見付けた彼は、懸命にフライトに取り組み、時に貨物輸送また時に急病人輸送とセブの空を飛び回りました。エビの稚魚の輸送では、朝一でミンダナオ島へ行ったものです。エアラインなら1時間半のセブからマニラ間の行程をセスナ機で3時間半掛けて飛んだこともあります。

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着実に飛行時間を重ねていき、フィリピン人の奥さんを持ち一人の子供を授かってフィリピンに根差した航空輸送に貢献しています。彼の名前は櫻井哲也。今では、チーフパイロットとなってセブの空を飛んでいます。彼の会社「セブトップ」はマクタン・セブ国際空港のターミナルビル反対側の西側ジェネラルアビエーション地区にあります。所属するパイロット全員が日本人。コンタクトし易く、操縦ライセンス指導も言葉の問題が無くていいですね。

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オフィスからエアラインの発着が見えます。ラインパイロットの道は考えなかったのか聞いたところ「決められたルートを飛ぶだけでなく、自分の手で飛んでいたかった」とのこと。 

最近では、中国人の顧客が増えて来たとの事で、忙しくフライトに明け暮れています。自由な空を手に入れた櫻井さんは、今日もセブの空を飛んでいます。

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Risvel連載コラム”空旅のススメ”「さわやかなセブの空で操縦体験」
⇒ https://www.risvel.com/column/686

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