米中貿易摩擦は、長引きそうな様相で進んでいます。そのような中で、航空分野での米中関係は、アライアンスのねじれが解消する、逆に深化する方向に進みます。中国南方航空が所属するスカイチームを離脱する発表を行いました。アメリカン航空とは以前から協力関係がありましたので、これですっきりするわけです。
中国南方航空がワンワールドに加盟するとして比較すると以下のようになります。
①
アメリカン航空+中国南方航空=5,949億RPK ワンワールド(?)
②
ユナイテッド航空+中国国際航空=5,491億RPK スターアライアンス
③
デルタ航空+中国東方航空=5,335億RPK スカイチーム
比較的僅差の中にそれぞれが収まっており、いい競争関係となりそうです。
アメリカの3社が年率3%以下の伸びに対し、中国系3社は6%以上。
人口比で中国がアメリカの4倍以上ですので、単純計算しても4×1.7で6.8倍の伸びしろがあると言っても間違いではありません。
④
アメリカン+中国南方+IAG(BA)=8,477億RPK ワンワールド(?)
⑤
ユナイテッド+中国国際+ルフトハンザ=8,103億RPK スターアライアンス
⑥
デルタ+中国東方+AF/KLM=7,820億RPK スカイチーム
フルサービスキャリアも、規模でLCCなど新興勢力を圧倒します。