欧州フルサービスキャリアの不思議! LOTの躍進

LOTポーランド航空

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124日にLOTポーランド航空の親会社であるポーランド航空グループ(PGL)は、ドイツのコンドル航空を買収することで合意したと発表しました。日本に直行便を乗り入れる欧州エアラインの中で、一番規模の小さいエアラインがより大きなエアラインを飲み込んだ形です。

 グループ企業としてみてみると、次のようになります。20199月に英国の旅行会社のトーマスクックグループが倒産しました。グループ内にあったコンドル航空とトーマスクックエアラインの去就が気になっていましたが、規模の小さなポーランド航空グループが倍以上の規模のコンドル航空を買収しました。欧州はアメリカの次にLCCが増えたマーケット。フルサービスキャリアが苦戦しているエリアです。

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その中で、LOTポーランド航空は2017年には有償旅客キロ(RPK)で世界100位以内にも入っていなかったエアラインです。2018年実績でようやく100位以内に顔を出し97位の160RPKとなっています。対前年比で26.4%増はフルサービスキャリアとしては立派です。かたや世界32位のトーマスクックエアライングループの中核企業コンドル航空は316RPKなのでほぼ倍の規模です。両社のRPKを足し476RPKで見てみると、エバー航空とアシアナ航空のランクに近くなります。欧州で9番目の規模のエアラインの誕生です。

 私が書いているプレジデントオンラインの最新記事で「欧州の弱小エアライン~」という言い方でフィンエアーを紹介しています。これは規模感を表す表現手法であって、小粒でもピリリと辛いと同義語と考えて付けました。この先、「極小の欧州エアラインが遠い日本へ乗り入れる 東欧の不思議LOTポーランド航空」などの題名の記事案を考えていました。

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飛行時間が短い事を売りにしたエアラインとしてフィンエアーを紹介したのですが、2番目は実はLOTポーランド航空なのは知られていません。それもそのはず、同社はその有利さを全く宣伝していないからです。

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今回の買収でフィンエアーの規模を上回ってしまうLOTポーランド航空で記事化が難しくなったことは残念ですが、搭乗経験もあり、応援したいエアラインの一つです。

 

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