ANAホールディングスは3月8日、新しく中長距離国際線として就航する新ブランド「Air Japan」の立ち上げを発表しました。2020年秋に発表したコロナ禍を受けたビジネス・モデル変革計画のひとつが形になったものです。
機材は、ANAのボーイング787-8を使用し、成田空港を拠点に近距離国際線から始め、将来的には欧米への長距離路線への進出を計画しています。
現在、ANAの一部の国際線運航を担う株式会社Air Japanのロゴとブランド変更で新会社が立ち上がりました。今後は、同社のボーイング767運航を切り離し、787のみの運航体制を構築します。JALが作ったZIP Airのようにゼロからの出発ではなく、既にボーイング787の運航経験が豊富であり20年の歴史を持つAir Japanで事業内容変更ですので、スムーズな立ち上がりが予想されます。
Airの「r」とJapanの「J」の文字を組み合わせたThougtful(思いやり、気品)をブランド・コンセプトに据え、藍と曙色の2色が使われます。
記者会見で登壇したエアージャパン代表取締役社長の峯口秀喜氏は次のように語りました。「フルサービスでもLCCでも無い新しい形でこのAir Japanを運営して参ります。安全運航はANAの体制を取り込み、現行のAir Japanを残し2ブランドで進めていく日本で最初のエアラインになります。2023年度後半の就航で、搭乗率80%を目指します」とのこと。顧客層のターゲットはまずアジアのInboundを想定しています。
記者発表当日はボーイング787-8のモデルも用意され、JA801Aが使用されることがわかりました。
コロナ禍明けの旅のスタイルにまた新たな選択肢が増えました。