伊丹空港保安検査すり抜け問題続き、抜本的改革必要に!

エアポート

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伊丹空港での保安検査の危険物すり抜け問題についてです。今年9月26日の発生事案を始め、この11月24日の発生案件を入れるとANA側3回、JAL側で1回の計4回発生したことになります。この事案の継続は日本の保安検査全体に影響のある由々しき問題です。業務委託元の航空会社が保安監査の重要性を認識し、委託先の保安検査業務を遂行する会社を抜本的に教育する必要があるように感じます。更には、国土交通省航空局(CAB)の監査を徹底し、再発を防止しないことには、訪日客にも悪い評判になりかねません。
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また、ANAJAL双方個別の問題では無く、両社で進める内容です。その理由は、伊丹空港での保安検査場の通過後のゲートエリアは、南ターミナルのANAと北ターミナルのJAL側は相互通行ができるからです。ANA側から入ったナイフ所持者がJALに抜けることもできる訳で、そこでJAL搭乗者にナイフを渡せば、JAL機に危害が及ぶ可能性があります。

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11月25日付けで検査主体となる株式会社にしけいのHPで初めて謝罪文が掲載されたことで、エアラインだけでなく、同社の社会的責任も大きく問われることになりました。
では、なぜ伊丹空港でばかりこの問題が発生するのか検証してみました。伊丹空港では2020年夏まで保安検査エリアで改修工事が行われています。これは、通常の検査機器と人員の配置が変わっている可能性があるということを意味します。

 今後は検査機器のIT化を進め、搭乗者のボーディングパス情報が機器に読み込まれ、案内→機器確認→開披→ボディ検査の各検査員に情報共有される必要があるように感じます。

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この事案に対する航空ジャーナリストとしての発言を、TBSひるおびにて9月にスタジオ生出演でコメントし、本日11月25日は事前の電話取材でコメント致しました。空港の保安検査は、航空旅行の安全のとりで。早急な再発防止策の確立が待たれます。
使用した画像は伊丹空港のイメージです。
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