イメージ写真 羽田空港にてANAのボーイング767-300ER
Ciriumが発表した2021年世界のエアライン輸送力(RPK)ランキングベスト200で日系エアラインの立ち位置はどうなのでしょう。世界的傾向としてフルサービスキャリア(FSC)の順位が下がり、LCCの順位が上がる傾向にあると前回記事で書きました。
日系エアラインの双璧であるANAとJALともにこの傾向がぴたりと当てはまります。ANAが219億RPKで2019年の21位から23位落として44位。JALは157億RPKで2019年の35位から21位落として56位となりました。コロナ禍第七波もこのまま収まってくれれば反転攻勢で元の20位代どころか20位以内に入ることも可能です。
200位以内に入る日系エアラインが無いか探しますと、ANA Wingsが21億RPKで195位にはいっています。同社はANAのグループ会社ですから連結決算に組み込まれていますし、数字上の驚きはありません。
何かドキドキする結果を求めて更に探しますと、日系第3位となる140位にPeachが入っていました。48億RPKのいい数字を挙げています。2020年の実績が24億RPKですので、単純に倍の数字が出せています。但し、Ciriumのデータは暦年ですので、公開されている年度の数値では単純比較はできません。
この数字と順位だけでは凄さが伝わりません。まずはスカイマークが入っていない疑問はさておき、Peachより下位にFSCのアリタリア、キャセイパシフィック、ガルーダインドネシアがいることです。アリタリアは破綻しITA Airwaysへの過渡期ですので理解できるとしてもキャセイパシフィック航空がそのような位置にいることが驚きです。