アラスカ航空によるハワイアン航空買収は日本にも似た事例があった

ニュースリリース
エスキモーがレイをまとうハワイ線用のアラスカ航空ボーイング737

エスキモーがレイをまとうハワイ線用のアラスカ航空ボーイング737-800(ロサンゼルス空港)

12月3日、アラスカ航空は、ハワイアン航空の株を1株18ドルの総計19億ドルで買収すると発表しました。両社ともに90年を超える社歴がある会社同士の合併であることに加え、両社ともに尾翼にモチーフの顔を描いていることなど、共通項があります。

ハワイアン航空のエアバスA330-200 提供:ハワイアン航空

両社の経営が統合することにより、現在全米6位の輸送規模(RPK)のアラスカ航空は、ジェットブルーを抜き、アメリカでサウスウェストに次ぐ5位の座に納まることになります。アラスカ航空は2016年にもバージンアメリカを26億ドルで買収しています。アメリカ西海岸のやり手エアラインは資金力にものを言わせて規模を大きくさせて来ました。

アラスカ航空のボーインフ737‐8(サンノゼ空港)

米国西海岸に加え、アラスカ州へ路線が延びるビジネス客の多いアラスカ航空と常夏の楽園が拠点のハワイアン航空で路線の競合も少なく、アラスカ航空にとっては良い合併相手を探してきたものだと思います。アラスカ航空は、日本や韓国、オーストラリアやニュージーランドへの路線を手に入れることになります。

アラスカ航空のボーイング737-8(サンノゼ空港)

この組み合わせを日本に持って来ますと合併という形ではありませんが、アラスカを北海道、ハワイを沖縄と考えると、2022年に共同持ち株会社リージョナルプラスウィングスを立ち上げたAIRDOとソラシドエアに似ていなくもありません。

自社に無い部分を合併で補う手法は昔から多く有りました。アメリカのエアライン統合は、終わることがありません。コロナ禍で疲弊したエアラインは、この先も買収のターゲットになる可能性があります。

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