
レーティッシュ鉄道の駅では5か国語の注意表記に日本語も含まれる
このたびダイヤモンド・オンラインにて鉄道に関する寄稿記事が公開されました。普段の執筆分野である航空業界を超え、より幅広い層に届くテーマとして執筆した内容について、その背景と共にご紹介します。

鮮やかな赤い車体の氷河特急
航空から鉄道へ視点を広げた理由
筆者はこれまで航空分野を専門に取材を続けてきましたが、今回は「世界一遅い特急」として知られるスイスの氷河特急と、日本の箱根登山電車との深い絆について執筆しました。

クール駅出発時に車内を見学
実は、一般的に航空系よりも鉄道系の方が読者層は厚く、公共交通機関としての関心の高さには目を見張るものがあります。今回の記事では、スイスのアルプスを走る豪華列車が、なぜ日本の山岳鉄道の名前を冠した機関車を走らせているのかという歴史的秘話に迫りました。専門領域である空の旅とは異なる視点から、地上を走るロマンを描くことで、より多くの方に移動の楽しさを伝えたいと考えたのが執筆のきっかけです。

途中のディセンティス駅で見たレーティッシュ鉄道の機関車
スイスの絶景と箱根の技術が交差する瞬間
記事では、昨年9月にスイス政府観光局が主催した国際メディアツアーで氷河特急に乗車した際の体験をリポートしています。標高2000メートルを超えるオーバーアルプ峠を越え、車内で提供される本格的な料理を楽しみながら進む旅は、現代のスピード重視の移動とは対極にある贅沢な時間でした。
途中駅で目にしたのは、車体に大きく記された「箱根登山電車」の漢字でした。異国の地の、それも世界屈指の観光列車に日本の鉄道の名が刻まれている光景は、一人の日本人として、また交通を追うジャーナリストとして深い感銘を受けるものでした。

車内から見事な山岳景を眺める
この二つの鉄道には、急勾配に挑む技術の継承と、長年にわたる姉妹提携の歴史があります。箱根登山電車を走らせる小田急箱根に取材して、両社の絆を確かめてみました。航空機が点と点を結ぶ移動だとするならば、鉄道は線で結ばれた土地の歴史や人々の想いを感じさせる移動です。スイスと日本、遠く離れた地で共通の志を持つ鉄道マンたちの交流を知ることで、旅の深みがいっそう増すことを実感しました。

ライン川に沿って走る
幅広い読者に届けるための新たな挑戦
今回の寄稿は、ライフスタイルや旅行に関心の高い層へアプローチする新たな試みでもあります。交通という大きなくくりのなかで情報を発信する意義を再確認しています。これまでの知見を活かしつつ、今後もこうした「移動の価値」を多角的に発信する活動を続けてまいります。
詳細なリポートや現地の写真は、1月17日に公開されたダイヤモンド・オンラインの記事本編でご覧ください。スイスの絶景のなかに、日本の鉄道の誇りが見えるはずです。

