
ピーチの大橋CEO(左)とnendoの佐藤氏
2026年3月31日、ピーチ・アビエーションは創業15周年を迎えたブランドリニューアルの全貌を公開しました。2012年の就航以来、日本のLCCシーンを牽引してきた同社が、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo」の手によって、これまでのイメージを鮮やかに刷新しました。
新しいロゴや機体デザインの運用は、関西国際空港第2ターミナルのリニューアルオープンに合わせて、4月1日から順次開始されます。15年という月日を経て、ピーチがどのような「第2章」を描こうとしているのか、3月31日の発表をお知らせします。
nendo監修によるミニマルかつ力強い新デザイン
本日公開された新ブランドデザインは、これまでのフーシャピンクを継承しつつも、より洗練された現代的なトーンへと進化を遂げました。監修したnendoは、ピーチのブランドアイデンティティを、より安心で信頼感のある落ち着きのある象徴的なグラフィックに落とし込んでいます。
機体デザインにおいても、これまでの曲線美を活かしながら、空の上でより際立つ視認性の高いレイアウトへと変更されました。移動そのものを楽しむライフスタイルブランドとしての意思が、新しいロゴやシンボルマークからも伝わってきます。

新たな機体デザインでは尾翼にPeachの文字はありません
関西空港第2ターミナルのリノベーションとシンクロする新体験
今回の刷新は、ハード面の進化とも深く連動しています。4月1日にオープンする関西国際空港第2ターミナル(国内線)のリニューアルでは、自動手荷物預け機やスマートレーンの導入により、出発手続きのストレスが大幅に軽減されます。
新しくなった搭乗待合エリアには、大阪グルメを楽しめるフードコートが新設され4店舗が入ることで、空港での過ごし方そのものがアップデートされました。新しいブランドを纏った機体と、最新設備を備えた地上施設がセットになることで、利用者にとっては「新しく生まれ変わったピーチ」を肌で感じることができます。

デザイン変更に伴い多くのデザインが発表されました
A321XLR導入を見据えたネットワークの拡大戦略
ブランドリニューアルの背景には、同社が進める2026-2028年度の中期経営戦略があり、事業規模として輸送力を1.3倍にする計画があります。2028年度に導入が予定されている新型機「A321XLR」は、LCCの常識を覆す航続距離を誇り、中距離国際線市場への本格参入を可能にします。
これまでの近・中距離ネットワークに留まらず、より遠くの目的地へ、より快適に運ぶための準備が、このブランド刷新から始まっているように感じられます。新しいロゴは、日本国内のみならず、アジア全域で「信頼」と「親しみ」を象徴するアイコンとしての役割を担うことになるでしょう。

壇上で発表されたデザイン
成熟期を迎えた日本のLCCが示す新しい価値観
今や、航空旅行はLCCの普及もあってかつてないほど身近なものになりました。今回のリニューアルからは、低価格であることは前提としつつ、その先にある「品質」や「ブランドへの愛着」を大切にしようとする姿勢が伺えます。
ピーチが選んだのは、これまでの成功に安住せず、今の時代に合った姿へと自己変革を遂げる道でした。来年に予定される新デザインの機体がテイクオフする姿は、航空業界に新しい風を吹き込む象徴となるはずです。4月からの本格運用により、私たちの旅がどのように彩られていくのか、その変化を共に楽しみたいと思います。

