初めて飛んだ空

搭乗記

 aucdec2 129

大阪人には有名な八尾空港。ある夏の日に一日航空教室が開かれました。

日本産業航空という航空機使用事業社があり、老若男女向けです。

どうして空を飛べるかの空に関する基本的授業の後に、体験飛行があります。

そわそわして授業も身に入りませんが、不安な気持ちも翼とエンジンの力で揚力が発生すると聞いた後なので、飛ぶのが当たり前と思ってしまいます。単純です。


機体はセスナの4人乗り。一人はパイロットですので、乗客は同年齢の3人です。

親友のS君は隣でにやにやしています。やけに音が大きいのと、大きな振動が感じられました。その狭い機内はスバル360を思わせるもので、飛行機ってこんなにあっさり飛ぶのというくらい短い滑走でまさに「ふわり」と飛び上がりました。


途中で席を交代し、機長の隣にも座りました。その機長の右腕が身体に当たり、変な操縦にならないかなとばかり気になります。

「どこか行きたい所あるか」と聞かれて、自宅の場所を伝えたのですが、あっさり「遠いわ」と言われました。そのようにして、初飛行は大阪港あたりまでの10分で終了。

高い建物は、OMMビル、大阪城と通天閣を見る事ができました。

あっけないものの、空に舞い上がった感激でその日は遅くまで、眠れず。

足が地に着かない浮遊感がずっと残っていました。

 

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