ヘリコプターの搭乗経験は、一度しかありません。
初めての海外の時に、滞在先のニューヨークで勢いに任せて乗ってしまった感じです。
マンハッタンを散策していました。航空母艦がそのまま航空博物館になったイントレピッドの帰りです。地下鉄の駅まで行こうとして、歩いていて遊覧飛行の案内看板を見つけたのです。
10分28ドル! 今と貨幣価値は違いますが、随分お得な感じです。
ハドソン河が見える駐車場のような場所にある小屋が事務所です。
中に入ると、ヘリのフライトはどれだけ楽しいかをまくし立てられました。
一番短い28ドルコースに申し込みます。
待つ時間が長くなると、当初の勢いのいい案内が徐々にトーンダウンします。
このコースのお客さんが集まらないのです。
申し訳無さそうに、パイロット兼事務員が声を掛けてくれました。
「料金は同じでいいから、他の人と長いコースに乗ってくれないか」勿論喜んで受けたのは言うまでもありません。
ポピュラーな機体のベル206ジェットレンジャーが待っています。
一気に上昇する感覚なので、意識が付いて行かないようなもどかしさを感じます。数秒後には、マンハッタンの高層ビル群が眼下に「集まる」という感じを味わいました。
最初に知っているビルを見たのはワールドトレードセンター(当時)の二棟の高層ビルでした。この美しい風景も悲惨なテロの影響で今では見ることができません。
そして、出来たばかりという桟橋をショッピングモールにした「ピア17」を飛びます。
その後は、「自由の女神」上空を数回飛びます。
王冠の部分に昇ることができるのをここで聞きました。
北上すると見えて来るのが、エンンパイアステートビルです。
今でもその深い威容を誇る歴史ある建造物です。
頭頂部が細くなっていく美しい形は、いつ見ても感動します。
セントラルパークは、上から見てもかなりの大きさを誇ります。
形は日比谷公園に似ていますが、大きさが違います。
後で調べると、セントラルパークは約20倍の大きさでした。
ニューヨークに住む人が羨ましい。都会のオアシスというのはこういう場所を言うのですね。
高層ビルを低空で駆け抜けるという行為は、かなり緊張するものです。
程よい疲れを感じながら、ヘリポートを後にしました。
その後、ワールドトレードセンター吹きさらしの屋上からアッ パーマンハッタン方面を望みます。 犠牲者の方に哀悼の意を込めて。
コメント
私の場合は思いがけずたまたまの搭乗なんですよ。
ヘリの定期便に乗られていたとは、やはりツボは押さえていらっしゃる。異次元の乗り物はそれはそれで楽しいですよね。