幾度と無くこのブログでご紹介しているエアラインコンベンション。
AI=Airliners International + 開催年 + 場所で構成されるイベント名を覚えて頂けたでしょうか。
AI2014LAXのユナイテッド航空 格納庫見学ツアーは夏の日の夜スタートでした。ホテル集合時間はなんと22:30です。夜間整備の様子を見せてくれます。
バスは、ステイするシェラトン・ゲートウェイ・ホテルを出てロスアンゼルス国際空港の南側インペリアルハイウェイを通り、海に近い西側からぐるりと廻るような形で旧コンチネンタル航空ハンガーに向かいます。
スタートが遅れたのと、30名ほどの参加者のセキュリティチェックを終えて、構内に足を踏み入れたのはまもなく日付が変わろうかとしている時間でした。
全員歩いて、機体を見て廻ります。
羽田では、JALとANAの整備工場を見たことがあります。単純に比べられる訳ではありませんが、ユナイテッドは床面に置いてある物が多く思います。
それだけで、安全をおろそかにしているとは言えません。壁面のスローガンや家族写真などは、職員のやる気を引き出しているようにも思えました。
社員の表彰写真もあり、家族的経営を見る思いです。
最初にボーイング737-824、757-224を見ました。 日本ではボーイング757を見る機会はあまり無いので、近くで見るとその佇まいの優雅さと高さがはっきりと解ります。脚の長いスマートなランナーという感じでしょうか。ウィングレットも付いて、デザインも向上しました。ロスアンゼルス空港は、同社にとっても西のハブ空港なので、夜間駐機は30機を越えているとのことでした。
次の機体は時間掛けて見ますとのことで、ボーイング787-8の置かれた場所に移動です。歓声が上がったのは言うまでもないでしょう。
まずは、あのスマートなノーズ部分が見えて来ます。機首から、コックピットウィンドーを抜けて行くラインが素敵です。
スマートな主翼先端は屋内で見ても健在です。そして、もう一箇所のお気に入りは、APU(補助動力装置)の装備されたテールコーン(機体最後部)の部分です。ボーイング777の左右非対称の妙も良かったですが、また洗練されたデザイン処理となりました。
機体廻りを見たのちに、梯子を昇って、機内へ。
説明を聞くと、このN27901号機は上海から飛んできたUA199便の着陸後夜間整備に入っているとのこと。11時間半のフライトを終えて翼を休めています。
ユナイテッドファースト・プレミアムエコノミー・エコノミーの3クラスを装備する機体で、客室だけでなく、フライトクルーレストも開放されました。
特にクルーレストは、セキュリティの関係上、場所や構造の公表はしておらず、高いレベルのセキュリティエリアなので、一般の見学者への公開は珍しいと説明がありました。
最後には、グループに分かれてコックピットの見学です。
機長、副操縦士の左右両座席に座っての撮影もOKです。
後方から全体を俯瞰する撮影も叶いました。かなり長く滞在しても何も言われないのは夜間見学の良いところでもありますが、どこでも見てくれというユナイテッド航空の自信の表れだと思います。
機内は、整備後に清掃されるのか、まだブランケットが散乱するお客さんの降機直後の様子です。息遣いが聞こえるような着陸直後の機内にいる気持ちを味わいました。
ユナイテッドは北米に7箇所のHUB空港を持ちます。
西海岸に二つの拠点でサンフランシスコに次いで大きく、この空港だけで4,800人もの職員が働いていることでも、その規模が垣間見えます。
世界のエアラインランキングで、3位に入る巨大会社の安全の中枢部を見学できたことに感謝し、少しでも同社の取り組みをお伝えしたいと思いました。
充実していましたので、眠気を感じる事も無く、ホテルに戻ったのが午前2時を廻っていたのは気付きませんでした。
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