エンブラエルのE-JETS
E2シリーズは、MRJのライバル機として有名になりました。3シリーズのうち、最後の登場となる最小型E175型の水平尾翼が完成したと報道されました。最新のスケジュールでは、2019年に初飛行。2021年に型式証明取得となりMRJ90が市場に先行投入され、優位性を発揮できる期間は限りなく短くなっています。
E-JETSは最近開催となる世界のエアショーでも常連で、フライトディスプレーを行い、性能を遺憾なく発揮しています。今夏のファーンボローエアショーでは、案内役として地上展示機に自社の客室乗務員を載せていました。機内に航法機器を置く試験機の状態から、座席を設置したデリバリー前の状態になったことで、デモフライトも活発で必然的に必要になった役割です。機内で設備の案内役としてお客様を迎え入れ、忙しそうに動いていました。
つい比べてしまいますが、MRJはどうなるでしょう。試験飛行が大詰めを迎えると、客席を設ける時期も間もなく。受注のある国や可能性のある都市へデモフライトに行かなくてはなりません。三菱航空機が客室乗務員を採用するなり自社内で養成するか・・・個人的な予測ですが、それはないと思います。日本的な合理性を優先させて、ローンチカスタマーのANAの客室乗務員を一時期搭乗させるような気がしています。ANA側としてもコマーシャルフライトに向けて先に客室仕様がわかる訳で、一石二鳥。
そうは言うもののここは是非、三菱航空機で客室乗務員を搭乗させて欲しい。そう言い切るのは理由があります。客室の仕様を決めていくのに女性の視点が必要だからです。客室は、まさにインテリア。インテリアコーディネーターに女性が多いように、客室環境向上の為に、女性の意見を取り入れて欲しいものです。三菱重工業のホームページに女性活躍推進の目標が出ていました。親会社での意向は子会社でも通用します。今後に期待したいと思います。