©️Qantas Airways
カンタス航空の貨物部門であるカンタス・フレイトは、1922年よりオーストラリア郵便との協力関係を築いています。今回、国内・国際路線共にイー・コマース分野での提携を強化する内容で7年間の契約を更新しました。
現在使われているボーイング737-4S3(SF)に加え、エアバスA321P2Fを最大3機導入することを予定しています。2020年10月に導入予定のA321は、旅客型の槓子型への改装機で737に比べて容積で50%、重量で9トン増える貨物の搭載が可能です。
カンタス・グループCEOのアラン・ジョイスは、今後のイー・コマース需要の高まりを受けて翌日配送の需要をサポートするものだと答えています。
©️Qantas Airways カンタス航空CEOアラン・ジョイス(右)とオーストラリアポストCEOのクリスティン・ホルゲート
12月のクリスマスシーズンともなると、一夜で400トンの郵便物と、月間では4,000万個の小包を輸送しており、今後の増加にも対応が可能と考えられています。
エアバスでの貨物機の存在はまだ小さいものがあります。一番売れているA330-200Fでも42機のオーダーです。ボーイングの現行モデルで貨物機が867機受注しているのとは大きな差が出ています。
今回、A321の旅客型から貨物機への改装事例は初で、エアバスではなく、MRO(Maintenance Repair & Overhaul)での改修になる予定です。