イタリアのAir Italyが実質の事業停止を決めました。2月11日付けの同社ホームページでは、2月25日まで他の航空会社を使って運航を継続しますが、それ以降は完全に運航停止となる旨を発表しています。2017年9月からAQAホールディングスとして49%出資するカタール航空も声明では、Air Italyに対しサポートを尽くしたが厳しかった旨を表明しました。
2018年7月の英国ファーンボロエアショー会場において、Boeingからデリバリーされたばかりで披露されたBoeing737Max8機(機体番号EI-GGK)を見ることができました。
Air Italyの機材は、ナローボディー機は同型機を3機とBoeing737-700、-800シリーズの5機。ワイドボディー機はエアバスA330-200のみ4機と総計12機を保有していました。推測できる理由は二つ。一つは737Max機を飛ばすことができなかったこと。もう一つはアメリカ線でロサンゼルス行など長距離路線も就航させていましたが、LCCも大西洋を超える時代にそぐわなかった、などが考えられます。
改めて世界各国のGDPを比べると、イタリアは欧州4位で世界でも8位の大国です。そのイタリアであっても大手のアリタリア航空さえ経営が安定していません。欧州で、経営が不安定なエアラインが多く気になるところです。