英国のレジャーエアライン「Jet2」は8月31日、機材の追加発注を従来のボーイング737ではなく、232席仕様のエアバスA321neo36機にしたと発表しました。この発注は、最大60機になる可能性がある柔軟性のあるものとなっています。これにより同社は新しいエアバスの顧客になりました。
現在のJet2は、英国で2番目の旅行会社Jet2ホリデーを持つJet2plc傘下のLCCであり、英国3番目の規模のエアラインと表記しています。英国の10空港から71の目的地の453路線へボーイング737型機を90機以上運航する規模の会社です。
リリースの中で、Jet2は次のように発表しています。「注文した航空機の受領は2028年まで5年間に及び、現在の定価では約 49億ドル、最大60機の航空機の合計取引額は約 81億ドルに達します。ただし、当社は定価から大幅な値引きを交渉しております。 当社は、航空機への資金調達の最も有利な方法を決定する際の柔軟性を確保しています。これは、内部リソースと債務の組み合わせによるものです。」とのこと。リリースの中で値引きを表記するなど、珍しい発表となりました。
欧州のレジャー旅行市場の規模は大きく、ボーイング737旧型機の更新とコロナ禍明けの旅行客増加の準備と捉えていいと思います。