帰省のフライトで小さな幸せを味わいました

搭乗記


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週末ふらりと帰省しに羽田から伊丹へ向かいました。

機内の窓際族としては、天気が気になるところ。

雲の多いあいにくの空模様ですが、回復を祈りつつ空港に向かいます。

ANA015便は、JA707Aのボーイング777-281ERがスタンバイしていました。 

富士山が好きなので、座席は右舷。翼に掛かりますが、フラップとエルロンの良く見える31Kを指定しました。

今日の目的は、富士山を見ることとスターウォーズジェットの絵葉書を手に入れること。
小さなキャンバスに無限の可能性が秘められた絵葉書は、かさばらず多くの種類があって集め易いので、コレクションしています。

当ブログで何度かお知らせしているエアラインコンベンションでも、扱う人と点数の一番多いのがこの絵葉書です。

機内でお願いするのは、サービスの邪魔にならない搭乗後すぐ。

客室乗務員さんは、快く最後部のギャレーで探してくれました。

それでも、今回は1種類しかありません。

少しの心残りの気持ちのまま座席に戻ります。

D滑走路05から離陸です。 天気が不安定の中、主翼にベイパーの掛かる様子が肉眼で確認できます。とっさのことなので、写真に収めることができなかったのは残念です。

主翼前縁向こうに雲の上に突き出た富士山の姿が見えました。

その後、移動と共に主翼に隠れてしまいますので、焦った気持ちを残しつつ、待ちます。
翼の後ろから現れた富士は雲の中ということも大いにあり得る訳で、大好きな航空機の大事な主翼ですが、この時ばかりは小さくなってくれと思いました。

ようやく全容を現した山頂が美しかった。

雲もその美しさに遠慮するように、山容を取り囲みます。

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気分が良くなり、音楽でも聴こうと音楽プログラムで選んだ曲はスキマスイッチの「全力少年」。 少年の文字など、何年も前に置き忘れた年代になったものの、超越させるパワーを富士山から貰えた気がしての選曲です。

雲中飛行ののち、生駒山頂を過ぎて一気に大阪平野に躍り出ます。
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この瞬間が好きです。 自分があたかも山頂から飛び出すかのような気持ちになります。西行きでは、スムーズな45分のフライトでした。

伊丹空港で、降機の準備をしていますと、声が掛かりました。

「あと一種類を探していましたら、一枚だけ残っていました。お渡しするのが遅くなりましたが、こちらをお探しでしたでしょうか」と諦めていたもう一枚の絵葉書を持ったCAさんが笑顔で手渡してくれました。

 
機内の他の保管場所から探して来てくれたようです。

フライトタイムも普段より短い中、気に掛けてくれたことが嬉しく、誰もいなければ踊りだしたくなる気持ちで機体を後にすることが出来ました。
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